2014年9月28日日曜日

初秋の聖湖キャンプ2日目

9月某日。
聖湖キャンプの2日目。
テントが明るくなってきた。朝だ。
6時半。外から話し声が聞こえる。
よう寝たわ。
ダウンシュラフだったのだが、明け方肌寒く感じた。
先月のソロキャンプでは、朝起きたらテントの中に蚊が数匹いて、いろんなところを刺されていたのだが、今回は蚊はまったくいない。

1か月違うと季節は別物だな。
窓を開けて外をうかがう。
おかもっちはまだ熟睡中のようだ。

青空が広がる絶好の天気だ。
トイレを済ませ、わしも二度寝をした。
まあ、どうしてもせんといけん用事はないし。
のんびりやりましょう。

7時半、さすがに起床。
おかもっちもよく眠れたみたい。
さっそく朝焚き火を始める。



朝飯はカップラーメン。
おかもっちが持ってきた大盛りだ。
それににんにくの茎入りの焼肉をのっけていただく。
朝から超ヘビー級だ。


キャンプというと、ごはんを炊いたりするのが大変とかいう人も多いと思う。
でも、ここは割り切ってカップめんにすると、すごく調理の手間が減らせる。
それに朝カップめんは体が温まるし、スポーツに必要な炭水化物や塩分も取れるし、結構いいと思うのだけど。

わしたちのサイトだ。


タープをはさんで、左のテントがムーンライト、右がティンバーライン。
ともにコンパクトで、張りやすいテントだ。
モンベルのほうが、生地が厚い。
ポールの中にショックコードが入っていて、説明書なしでも組み立てられる。
ヨーレイカも同じフレーム構造だが、ポールにコードは入っていない。
ちょっと慣れが必要だ。


ムーンライトが手本にしただけあって、うちのモンベルのポールを使って、ティンバーラインを建てられる。
試してみたときは思わず笑ったけど。


テントやタープには朝露がたっぷりと降りている。
タープは内側までびっちゃこで、体が触れると濡れる。


おかもっちが眠そうにしているので、テントからコットを出す。
木陰にセットする。
おやすみなさいませ。
せっかくの休み。
のんびりしても、いいじゃないか。



キャンプ場を散策する。
スノーピークやコールマン。
林間サイトにはVWのキャンパーが。
カヌーを載せている車も。






森の中。日差しがまぶしい。
本当にいい季節だなあ。


おかもっちが起きたので、おれもコットで昼寝。
実に気持ちいい。
が、ちょっと肌寒い。


雲が広がってきたのだ。


朝露が乾いたので、テントだけはたたんだ。
さんざんのんびりした。
二人とも自転車を持ってきている。
全く乗らないのも何なんで、12時過ぎからライドへ出かけた。
最初の目的地は掛頭山だ。


先月も一人で上った。
坂があまりきつくないし、眺望もいい。
上るしかないでしょう!
激坂はないので、前日のランニングで体中が悲鳴を上げているという、おかもっちでも何とかなるだろー。


八幡湿原を走る。
あたりはすっかり秋の装いだ。
いたるところでススキが風にたなびいている。



登山道に入る。
ゆるやかな上り坂が続く。
涼しくて気持ちいい。


と突然、プシューという空気が抜けた音がした。
やばい!パンクか!
自転車を止めて前後のタイヤをチェックする。
ぷにぷにとサイドウオールを触ってみるが何ともない。
ありゃりゃ??
もしかして、もしかするとボトルか?
標高1000メートルを超えて、気圧が下がってきたので、ボトルの空気が抜けたのだろう。
その後も上り続けたが、何ともなかった。
やれやれ。安心したよ。


標高1126メートル。
掛頭山の山頂に着いた。



雲が垂れ込めているが、眺望は素晴らしい。
中国山地を一望できる。
眼下には、芸北地区の町並みが広がる。


ダート道を走ってスキー場のリフトまで来る。
ここも眺めがよかった。
ヒルクライムの最高のご褒美だな。


さ、下ろう。
下り坂だけど、脚をくるくる回す。
はっちくんに聞いたのだが、こうするとバイクの姿勢も安定するとか。
確かに駆動輪にトルクをかけ続けるのは有効だしね。


登山道を下り、雄鹿原への下り坂を行く。
通行量が少ないのだろう。
道は枯れ葉や枝に覆われ、走りにくいことこの上ない。
上るのは楽しそうだけど。


ようやく2車線の道に出た。
ちょっと走れば「ぞうさんカフェ」だ。


今回も結構にぎわっていた。
二人してカレー800円を頼んだのが、新たに炊飯するとかで時間はかかった。
ただ雑誌が置いてあり、のんびりできる。
カレーは適度な辛さ。
近くで栽培されたというリンゴも添えられた。
こんなサービスがうれしいよね。


食事後、締めのコーヒーも頼んだのが、これがとても美味しかった。
さすがカフェだね。


ゆっくり過ごした後は、県道を通って八幡高原に戻る。
来た道とは違うルートなので傾斜はたいしたことない。
峠を過ぎて、八幡側は気持ちのいい下り坂だった。


聖湖キャンプ場に戻る。
周囲はテントがなくなっている。
われわれも自転車を片付け、のんびりする。


夕暮れとともに夕食。
棒ラーメンと野菜炒めだ。
つまみ用に買ったカルパスを野菜と一緒に炒めた。
なんかラーメンばっか食べてる気がする。
7時には撤収完了。もう暗い。
その後、深入山いこいの村で入浴して帰宅。
いいオヤジの休日が過ごせた。
おかもっち、また行こう!



おわり

2014年9月25日木曜日

初秋の聖湖キャンプ1日目

9月某日。

はっち君との峠ライドを終えたわしはシャワーを浴び、キャンプの準備に取り掛かった。
テント2、タープ、ガソリンストーブ、ランタン、テーブル、チェア、クーラー、水タンク、シュラフ、着替え、自転車などなどをストリーム号の荷台に積み込む。

荷台の高さが低いので、自転車はばらして輪後袋に入れ、立てて収納する。
夜に合流するおかもっちは、自分用の装備を入手したので、わしが持参する必要はない。
チェアやシュラフが減るだけでずいぶん助かる。

30分がかりで積み込みOK。物置から運ぶのも結構しんどい。
特にしんどいのがスノーピークの焚き火台。
聖湖は直火が禁止されているので、欠かせない一品だ。
が、大き目の薪を載せてもOKな抜群の安定感と、分厚いステンレス鋼板による頑丈さの引き換えにともかく重い。
すべての装備を入れたコットンキャンバス地の収納袋を肩にかけると、ずっしりと重みが鎖骨に食い込む。
だが焚き火の楽しさには換えられないので、気張って車に積み込む。

クーラーには凍らせた2リットルのペットボトルを入れた。
12日ならこれで十分持つ。

積み込みが終わると荷台には空きスペースがなくなる。
生活には道具が必要なんだなあと実感する。

マックスバリュに寄って、買出し。
本日の夕食はサンマの刺身、ギョーザ(笑)。
刺身がある時点で、ぜんぜんキャンプっぽくないね。
でもほしいものを食うのが基本。
キャンプだからって焼肉やBBQをせんといけんわけじゃないし。

午後4時に高速に乗り、5時には現地到着。
運よく空いていたサイトに滑り込む。
どうやら日帰りで引き揚げたところだったみたい。
入り口付近の芝生広場そばのサイトだ。
後で一回りしてみたら、ほとんどの場所は埋まっていた。
さすが3連休の中日だな。


タープを立てる。
ウイング型なのでペグダウンは四つで済むのが手軽だな。



テーブルを出し、テントを張り、約1時間で設営終了する。
わしの基地ができた!


たちまちビール。
この一口がたまらない。


明るいうちに薪を拾って、夜の焚き火に備える。
長い木はノコギリで短くして使いやすくする。
生木っぽいが、松の木だし、なんとかなるだろう。


太陽が沈む。
周囲がだんだんと暗くなってきた。

のんびりと一人飯。
ギョーザはコンボダッチデュオのミニフライパンで焼いた。


安い出来合いのものなのだが、鉄鍋ギョーザのようで実にうまい。
キャンプ料理っぽくないが、刺身もイケる。
おいしゅうございました。

8時過ぎにおかもっちが到着。
差し入れの鶏皮をフライパンで焼く。
すさまじい量の油が出た。


これは健康によさそうじゃな~~。
でも、ビールを飲みながら食うとうまいのよね(^_^.)
つくづくダメ人間じゃわ~。


見上げると降るような星空が広がる。
スマホの星見アプリで「あれがベガか~」と確認しながら星を眺める。
便利な時代になったもんじゃ。
写真で撮ったら、さぞかしきれいなのだろうが、そこまでカメラの腕前もない。
涼しい、というかもう肌寒い。
吐く息は白く変わる。
やっぱ標高800メートルの高原は違うな。



焚き火の炎が本当に有難い。

今回テントはそれぞれに用意した。
わしのはモンベルムーンライトV型。
これにコットを入れて寝る。

おかもっちのはEUREKAのティンバーライン。
2人用で、ムーンライトⅢ型の原型ともいえるA型テントだ。
マットを敷いて休んでもらう。
それぞれにテントがあったほうが落ち着けるもんね。

焚き火をいじり倒して、12時前には就寝したのだった。



つづく

2014年9月24日水曜日

聖湖キャンプその前に

9月某日。
久しぶりの連休だ。
妻子はそれぞれ用事がある。
夏が終わり、そろそろキャンプのベストシーズンだ。
1週間後に湯来ヒルクライムの本番を控えているが、またもキャンプを敢行することにした。
ウエイトコントロール?食事制限?
まあ、いいじゃん。

というわけで本物のビール(トップバリューだけど)を持っていって、高原の森に囲まれた中でぐいっとやろうという算段である。
つくづく己に甘い48歳なのであった。
今回ご趣旨に賛同いただいたのは、おかもっち。
遅くからになるが、初のお泊りキャンプを体験したいという。
OK、待ってるからね。

で、昼過ぎにでも出発しようかなあと思っていたのだが、1本のメールが。
わが団地の誇るKOM野郎はっち君から「11時にセブン集合」とのこと。
彼も最近忙しかったので、久しぶりの一緒のライドなのだ。
彼は諸事情により、弐号機のアルミの名機CAAD10である。

桜ケ峠を越える。
はっち君、相変わらずいいペースなので、すぐに置いてけぼりだ。
でも要所要所でアドバイスをいただいて、すごく刺激になるのだ。
最近は軽めのギアでくるくると回して、坂の終盤に脚を残すことを心がけているとのこと。

そういや先日走った100キロライドで後半脚がよく回りだして、いい感じで行けた時があった。
重いギアで走るよりもいいのかもなあ。

桜ケ峠の下り。
最近、STRAVAのネタでわしがダウンヒラーということになっているので、はっち君が先に行けと促す。
撮影・はっち君

実際は下りが速いのではなく、上りで記録が出ないので、下りしか記録が取れないだけなのだが。
戸山への下りはきついので踏まなくても結構スピードが出る。
もちろん後ろには、はっち君が追走している。
やっぱわしは速くないのよね~。

不明峠(あけずだお)を上る。
ここ最近、この峠によく足を運ぶ。
山頂折り返しで、うちから往復1時間半。
標高差は300メートル、斜度は平均8%。
わしの脚で21分ぐらいで上りきれ、ちょうどいいのだ。

山を越えたところに工事現場がある。
平日はトラックが行き来するのが難だが、警備員さんが要所要所にスタンバっていて「トラックくるよ~」と呼び掛けてくれる。
この日は日曜日。
工事がないので、安心して走れた。

8月後半からちょくちょく走っていたので夕方走りに行くと「きょうは遅いね~」とすっかり常連扱いなのであった。
ちなみにこの「遅いね~」は「のろいね~」ということではないと、わしは信じているのだが、さていかに。

夏場に比べて暑さが和らぎ、ずいぶん上りやすくなった。
本格的な寒さが来る前までが、TTのチャンスだな。
この時期にいいタイムを出さないと。
冬は脚が動かないから。

ベストより20秒遅く峠に到着。
はっち君はすでにリラックス中だった。


ここで引き返すつもりだったが、もうちょっと走ることに。
休憩を済ませ、湯来側に下る。
湯来側は、渓流のそばを走る狭い1車線の道だ。
道が狭い上に見通しも悪いので、スピードは出せない。
日が差さないので、下っていると肌寒く感じるほどだ。

ようやく下り坂が終わり、湯来に出る。
稲刈りを間近に控えた田園風景が広がる。
日差しが暖かい。気温が全然違う。
右手に天上山を眺めながら、国道433号を南西に向かう。
湯来出張所前の交差点を左折し、水内川を渡り、丘を上る。

ゆるめの坂なのだが、序盤ではっち君に千切られた。
ケイデンスを高めに、丘を上る。
丘のピークにある空口ママのみるく工房で一休みだ。


ワンライド、ワンアイス。
あるべき姿でしょう♫
ここからはいつも通りなれた道。
湯来から戸山へ抜け、桜ケ峠を越えた。
戸山側からの桜ケ峠は、距離こそ短いものの、10%前後の坂が続き、脚が削られる。
以前より走れるようになってはいるが、ここはいやな坂だ。

2時過ぎに帰宅。
さ、ここからがわし的には本日のメーンイベントだ。

つづく

2014年9月22日月曜日

ゲンゾーさんと天上山

こんなへっぽこブログだけど、読んでくれている人がいるみたい。
だとしたら書かないとね。

9月某日。
先日、サイクリスト必須のアプリ「STRAVA」に天上山試走のデータをアップした。
21日の湯来ヒルクライムにエントリーしたのだが、その試走だ。
と、県北の名門クラブ、TBCの若武者ゲンゾーさんが「近いうち走りに行こうと思ってます 」とコメントを。
なら都合が合えば一緒に走ろう!ということになり、行ってきましたよ。
天上山に。
せっかくのゲストをお迎えするので、声を掛けたところ、有難いことに、わしを含め4人の迎撃体制が整った。

で、当日。見事な快晴である。
集合場所はクアハウス湯の山の駐車場。
当方の迎撃メンバーは、おかもっち、今回はうちのエースken2さん、初心者かんちゃん、わしの4人だ。



BMCの名車TeamMachineSLR01を駆る、ゲンゾーさんもマイカーで到着だ。
ゲンゾーさんは昨年は湯来ヒルクライムに参加したのだが、今年は仕事で無理。
なので、走りたいと思っていたらしい。
ちなみにken2さんはTBCウエア。
なのでゲンゾーさんとお揃いである。


さっそく天上山の上がり口へ向かう。
黄色く頭を垂れる稲穂を、道の両側に見つつ、ゆるゆると進む。
わし、おかもっち、かんちゃんの3人が先行し、わかさんとken2さんが間をおいて追走することにした。

今回、わしは一眼レフをたすきがけして走っている。
せっかくのゲストを迎えたのだ。
いい写真を撮って、せめて土産にしてもらいたいではないか。
そう思って、重いのは承知のうえで担いできたのだ。
なので、今回はタイムは狙いません(ここ大事)。
遅くてもOK(早くも言い訳)。




じゃあ、行きますか。
と、いうわけで、遅い3人組でスタート。
ただ今のところ、2人よりもなんとか先行できるので、お先に失礼する。
そして、見通しのいいところで下りて、撮影。










かんちゃん、格好ええやんけ!
おかもっちはへばってる?

またまたバイクにまたがり、坂を上っていく。
おかもっちとかんちゃんをパスする。
ふと、気配を感じた。
バイクを下りる。止める。

カメラを構える。
と、自転車がわしの脇を走り去る。




ゲンゾーさんは結局、後姿しか捕らえることができなかった。
せっかくの一眼が。ああ。
がっくし。









まもなくken2さんも追いつく。
おかもっちを軽々と抜いて、かんちゃんも刺して、駆け上がっていく。
わしも撮影を終え、再びバイクにまたがり、ヒルクライムをスタートした。

おかもっち、かんちゃんを抜かして、上っていく。
このへんはまだまだ負けませんよ。

しかし、ken2さん、ゲンゾーさんは影も形もない。

渓流沿いのきつめの区間が終わる。
お堂を過ぎ、九十九折り区間に突入する。
斜度は若干緩くなる。
来週の本番に向けてスタッフのみなさんが、枝打ちをしたり、ブロワーで道路の落ち葉を吹き飛ばしたり、清掃に取り組んでおられる。
あいさつをして、脇を通り過ぎる。

コースは尾根沿いの区間に出る。
空が近くなる。
このあたりまで来ると、だんだん飽きてくる。
漕いでも漕いでも坂が出てくる。
この坂、まだ終わらないのか、と。

ようやくピークに着いた。
ここからしばし下りになる。
本番では追い越し禁止区間になる。
路面が乾いていたからいいが、濡れていたら怖いだろうな。

最後にもう一踏ん張り上る。
ここが実にきつい。
下りのスピード感に慣れた直後のきっつい上り返しだ。
体感速度としては、時速5キロぐらい。
歩いているのか、って感じだ。
途中、ken2さんとすれ違う。
「迎えにいってきまーす」とのこと。
頼みますわ。

ともかくゴール。
ゲンゾーさんが待ってくれていた。
さっきは撮れなかったのでゲンゾーさんにゴールを再現してもらった。










うん、かっちょええやん。
しかし、ほんまに疲れた。
まもなく後続もやってきた。



到着するかんちゃんの様子。ふらついてるね

おつかれでした!
しばし憩いの時間。
自転車談義に花が咲く。
安らぐひと時じゃな~。



かんちゃんはさすがの体育会系。
手足も長いし、すぐわしより速くなることだろう。
おかもっちはタバコをやめれば・・・

あんま時間もとれんので、天上山を下る。
コースの頂上付近で一息。
ほんまにいい天気だった。


さらに下る。
途中一休み。
と、ゲンゾーさんが下ってきた。
迫力満点だった。







ちょっとぶれているのはご容赦!
さすがツールを走るバイクは違うなあ。
カーボンホイールもかっちょええなあ。

昼食は湯来町砂谷のokoじゃ。
ミシュラン広島版でも紹介された名店だ。
事前に頼んでいたので、すぐいただけました。
おいしかったなあ。


わしとken2さんは仕事なので撤退。
ほかの3人は阿弥陀山にチャレンジしたみたい。
みなさん好きだねえ。


という訳で、夜勤の前ですがしっかと楽しませていただきました。
ゲンゾーさんまた来てね!