2015年5月19日火曜日

石見グランフォンド2015 その8

なんとか制限時間の20分前に、関門の粕淵に到着したわしたち。
サインを済ませ、さっそく補給だ。





おこわをモグモグしていると、スタッフが「締め切りまであと10分ですよ~~」と急かすこと、急かすこと。
ゆっくり食べさしてほしいのに。しょうがない。
おこわをかきこんで、手早くトイレをして、さあ出発だ!


と、ken2さんがTBCの人に荷物を預けている。
軽量化して、山に上る気らしい。
そして「お先です!」と言い残し、おかもっちさんとスタートしてしまった。




Ken2さんはここから本気モードに入ったようだ。
今までためにためてきた足をここで爆発させるつもりだろう。
ヘロヘロになって、わしについてきた昨年とはえらい違いだ。
成長したな。もはや別人だ。




カヌーの里から橋を渡り、粕淵の街中に入る。
わしも二人を追うが、信号に引っかかって追いつけない。
まもなく見えなくなってしまった。


無理に脚を使ってもしょうがないので、マイペースで進む。
トンネルを抜け、左折すると三瓶への上り坂が現れる。


さあ、上るぞ!
西の原まで7キロで約400メートル上がる長い坂だ。
前半は5%前後の見通しのいいなだらかなカーブが続く。
後半の温泉街に入る最後の1キロが、10%前後のキツイ坂になる。



前半のなだらかな坂で、いかに心を折らずに上れるかがポイントかなあ。
とは言ってもぐいぐいダンシングするわけでもなく、シッティングでじわじわと上るだけ。
巨大な坂をアリのように這って上るだけ。
ま、そのうちなんとかなるでしょー!


後ろから気持ち速めの二人組みが上ってきた。
いいペースなので乗っかることにする。
抜かされるのを待って、後ろにつく。
同じペースでじわじわと進む。


風があるとはいえ、上りなので風除けにはならないが、前に目標があるだけで違う。
何人か抜かすうちに同じ赤・黒・白のMCRジャージが見えてきた。
おかもっちさんだ。
合流して、足を緩める。
ここからは一緒に上る。
ま、抜かしていくこともできたんだけどね。
せっかくのチームだしね。
一緒に走んないとね。
別にしんどいからじゃないからね。
そう。別にね。




聞いたらken2さんは早々と先に消えていったとのこと。
きっと溜まっていたのだろうね~~。
われわれという鎖から解き放たれて、今ごろ思う存分走る自由を謳歌しているのだろう。




後ろのギアを1枚残して、だらだらと坂を上る。
日はすでに天頂からずり落ち、やわらかくわしたちを照らす。





ようやくダラダラ坂終了。
信号で一息ついているおかもっちさんに「ここからが本番だよ」と脅す。



左へ曲がって温泉街へ。坂がきつい。
しばらく我慢の時が続く。
ようやく街に入った。


わずかな平坦があり、きのう入浴した「鶴の湯」が右手に見えた。
「ここが温泉だよ」とおかもっちさんに説明するが、どこまで耳に入っていたか。





しかし、すぐまた急坂だ。
足で走ったほうが速いような遅さで、じりじりと上る。
時折、休むダンシングを入れるが、脚力が限界のせいか長くは続かない。
消防署を右手に見て、ホテルを見て、ようやく長い坂が終わった。


やった!
ここからは緑陰の中を走る爽やかな高原道路だ。
そして、道の先に広々とした草原が見えてきた。
お待たせ。西の原だ。








草原、そして三瓶山!
もうむちゃくちゃ気持ちいい。
夕方の風は爽やかを通り越して肌寒いくらいだ。
右手の草原では連凧を飛ばしている。いいなあ。





提供・サイクリストビュー

先を急ぎたい気持ちがあるけど、おかもっちさんに声をかけてストップ。
二人で写真を撮ってもらった。
やあ、いい笑顔だわ。
おかもっちは余裕がなくて、顔がひきつっていたらしいけど(^_^;)



さあ、まだ坂は残っている。
「ここからが大変なんじゃけゑ!」
おかもっちさんにカツを入れる。
最後のCPがある北の原への最後の上りが待っているのだ。


つづく



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