2015年7月31日金曜日

灼熱の初ブルベBRM725広島300km日御碕 その3

道の駅をスタート!
夜の道へと突入していく。
道案内のガーミンのeTrex20はまだ動いていないけど、前走者に付いていけば当分大丈夫でしょ~。



しかし道は暗い。
ライトの明かりだけが頼りだ。
装着したフロントライトは、CATEYEVOLT3002本。
ハンドルの下側に吊り下げるようにした。
1本は自転車通勤用に昨年購入。
今回のブルベ参加を決め、もう1本購入したのだった。


充電式の電池で、最も明るいハイモード300ルーメン。
ただこの明るさだと3時間しか持たない。
もう一つ落としたノーマルモードなら8時間持つ。


基本はこの明るさで、ダウンヒルなど明るさがほしい場合はハイモードを織り交ぜて使う算段だ。
今回のブルベは2時出発だから夜明けまで3時間、夕方も1、2時間持てばいい。


あとはヘルメットにキャンプ用のヘッドランプをタイラップで固定した。
こちらは65ルーメンと明るさは控えめなので、手元照明用だ。
他の参加者の装備を見ていると、もっと明るいヘッドランプを使っても良かったかもしれない。


スタート直後にあった信号。
こんな場所でこんな時間でも、信号がなぜか機能している。
わしも信号にひっかかって、2回分待つ羽目に。


赤い尾灯の列がチラチラと瞬きながら道の先へと続く。
その光を目標にわしもペダルを回す。


手元のeTrexを走りながら操作するが、なかなかウマく設定が決まらない。
ダウンロードしたGPXファイルをルートで選んで、縮尺をあわせたいのだが、動いているとどうも操作がうまくいかない。


三差路を過ぎる。まて、そういやそろそろ左へ曲がるんだったよな。
道端に自転車を停める。
その間にも後ろから自転車が追い抜いていく。


止まっているとさすがにeTrexも操作しやすい。
どうにかルートを選んで、表示できた。
うん?ルートからずれている。
ミスコースしているかも。


と、後ろから来た参加者さんが「これミスコースですよね」と声をかけてくれた。
「そうですね。さっきのところを曲がらないといけなかったんですね」と答える。
やっぱり間違っていた。
三差路まで、道を戻る。
さっきの人が「あの人たち大丈夫かなあ」とポツリ。
確かに。でももう姿は見えない。
残念だけど伝えるすべはない。
早く気づいて、戻ってください。


正規ルートに戻った。
これからはeTrexのピンクの線の導きに従って走ればよい。
ただミスコースしたおかげで、サイコンの積算距離がずれてしまった。


それまでは畑の中だったが、山道になる。
えっちらおっちら上る。
幸せになれる激坂として一部で有名な板鍋山の東側を回り込む道だ。


ほぼ峠が終わった頃だろうか。
前方に2台ほど自転車が止まっていた。
「大丈夫ですか?」と声をかける。
「鹿がぶつかってきたんや」
ええっ!!! マジですか!!!


話によると、道端から鹿が飛び出してきて自転車に激突し、転倒したという。
自転車は傷が付いたものの走行できそうとのことだったので、わしはその場を離れた。
が、かなり動揺されたようで、結局DNF(リタイヤ)されたようだ。
確かに事前の資料やブリーフィングで、鹿に注意するよう言われていたが、まさか本当にぶつかってくるとは。
深夜の山道ってスゲえ。
ブルベってスゲえ。


下り坂を慎重にこなし、田園地帯に戻る。
お、信号だ。
前走者と一緒になり、しばし信号待ち。
ラジオかスマホからか音楽をかけている人もいる。
たしかに寂しくなくていいね!



辺りは一面の暗闇。
見えているのはライトが照らす範囲のみ。
時折、空を見上げる。
おお、一面の星だ。天の川だ。
宇宙に続く道を淡々とペダリングする。
スッと光が流れた。
流れ星だ。
祈る間もなく消えた。


ここからの三次までは基本下り基調だ。
いい感じに飛ばせる。
1カ所ミスコースしかかったけど、eTrexのおかげですぐ復帰できた。
下り基調の快走コースにある三差路って要注意だな。
見逃しやすい。


そういえや途中、数台のブルベ車とすれ違ったな。
なんだったのだろう。
まだ序盤なのに。


国道54号線の三和分かれに出た。
ここを右折する。


スタートから37キロ。1時間24分かかった。
平均時速28キロで、貧脚のわしにしては超いいペースだ。
けっこういいんじゃね。
これから赤名峠が待っている。



つづく

2015年7月29日水曜日

灼熱の初ブルベBRM725広島300km日御碕 その2

むくり。起きた。
24日午後1115分。
どうにか2時間ちょっと仮眠はできたか。
仕事を終えて、帰宅したのが8時ごろ。
そこからシャワーを浴びて、8時半ごろから仮眠したのだ。


今回わしの初ブルベとなるBRM725広島300km日御碕。
出発場所が東広島市福富町の道の駅「湖畔の里福富」だ。
うちからは1時間弱で着く。
11時半に出る。
近くのラーメン店で、夜食を1杯。
こんな時間にラーメンって、普段はありえないのだけど、きょうは特別。


高速道を走って現着は1時前。
指定された第2駐車場に車を停める。
1時から受付は始まっている。
1時半からブリーフィングだ。
急がないと。


駐車場にライトはなし。
慣れた人は電池式のランタンを持参して、照明を確保している。
なるほど。あれなら車の室内灯より明るいよな。
わしはヘルメットに装着したヘッドランプを使っていたけど、ランタンのほうが良さそうだ。




本日の相棒は壱号機のピナレロのFP UNOカーボンさん。
頑張ってほしいね。


バタバタと支度をして、受付会場に向かう。
もうちょっと余裕を持ったほうが良かったか。
おかげでとんでもないものを忘れることになる。
ま、文明の利器のおかげでなんとかなりましたが(^_^;)


受付を済ませる。
多くのランドヌールたちが集合している。
みなさんお約束の反射ベストを着用している。
装備はいろいろ。
ロードが多いようだけど、伝統のランドナー車も見かける。
わくわくするな。
そう、これから旅が始まるのだ。



ブリーフィングを聞く。
見知った人もいないので、一人さびしく淡々と過ごす。



トイレに行って手を拭こうと思ったら、タオル代わりのバフを持ってきていないことに気づいた。
時間は152分。
いるよな。絶対。
取りに行くか。


車のある第2駐車場に戻って、バフを見つけた。
このチャンスにサドルバッグに入れていた雨具を持って行かないことにした。
天気大丈夫やろ。
一応、ウインドブレーカーだけは入れた。
さ、急いで戻らないと。


と、たくさんの自転車が道の駅を出発しているじゃありませんか。
あっちゃあ。
ずるするのもいやなので、いったん道の駅に入り、改めて出発する。

バタバタしていたので、道案内を担当するガーミンのeTrex20はまだ起動していない。
おいおいやるしかないか。
ともかく距離管理を担当するGPSサイコンのステルス50を起動。
こいつはGPSの電波を拾うのに時間がかかるのよね。
なんとか動き出したので、わしもスタートする。
ほとんど最後尾だわ。



わしも慌てて道の駅からオレンジの街路灯に照らされた公道に出た。
さあ、旅の始まりだ。


つづく



2015年7月27日月曜日

灼熱の初ブルベBRM725広島300km日御碕 その1

暑い熱い300キロの旅だった。

日御碕の海岸道路で。絶景だね。

完走しました。
人生初のブルベ、BRM725広島300Km日御碕を。
記録は17時間26分。
グロスでの平均時速約17キロ。
走行時間での平均時速22キロ。
制限時間の20時間になんとか間に合いました。


200キロなら石見GFや浜田往還で経験があります。
が、300キロは完全に非日常の距離。
ブルベじゃなきゃ走れません。
てか、走りません。
参加して本当によかった。

ノンアルで一人乾杯!


今回のチャンスを与えていただいたAJ広島のみなさまに感謝です。
途中の石見銀山でのエイドもありがたかったなあ。
生き返りましたもん。

頭からぶっかけ~~

石見銀山で応援に来てくれたウメさんにも感謝。
本当に励みになりました。うれしかったなあ。
暑さでやられかけていた心身が復活しました。


FBで激励のメッセージをいただいたみなさんにも感謝。
励ましの気持ちは届きました。
ありがとう。


道中、一緒に走ってくれたランドヌールのみなさんにも。
PCでおしゃべりして、一緒に坂を上って、貴重な時間をともに過ごせました。
個の力が濃く出るこのイベントですが、それだけではない連帯感を共有できました。




一人で走る。
一人だけど。
でも一人じゃない。


なんだか思索に満ちた旅です。




さ、300キロの旅。
ゆるゆると走ります。
お付き合いよろしく。



つづく

2015年7月26日日曜日

梅雨でも江田島は快晴 その3(完)

三高港近くの合正ガーデン。
今回はここで昼飯だ。
猫がいるのでさっそく撮影するken2さん。
相変わらずやね~。


席からは瀬戸内海が一望できる。
これは気持ちいい。



わしともう一人が刺身定食850円。
ごはんや味噌汁はおかわりし放題だとか。
わしはごはん1杯おかわりしました。



ほかの3人は名物の穴子天丼。
海と穴子天丼。
これは映像的にインパクトある。

撮影、ken2さん

おいしゅうございました♪
店の前はすごい坂。
坂と見れば上る人ありけり。


でも下りは怖いらしく、歩いて(笑)



楽しい時間は過ぎるのが早い。
帰りの時間もある。
出ますか。

撮影、ken2さん

海沿いを快走。楽しいねえ。


休み組のわしとバリさんはもう少し走ることにして、夜勤組の3人は切串港から広島に戻るという。
海辺の新鮮市場近くの交差点でお別れ。
気をつけて帰ってねえ。




と、いうわけでわしとバリさんは再び南下。
先ほどパスした陀峯山にチャレンジする。
いくつか登山ルートはあるのだが、比較的簡単そうな大君ルートを選んだ。


が、いきなりえぐい。
麓の団地からして20%はあろうかという坂が続く。
んげ~~!


団地を過ぎると、またキツイ坂が。
ぜ、前輪が浮き上がりそうなのだけど。


そんなハードな状況なのだけども、バリさんは遅れることなく、しっかり付いてくる。
頑張って回してみても、「いや~坂きっついすねえ」とか言いながら付いてくるのである。
すごいな彼は。
それに比べ、わしは・・・。


途中、絶景ポイントがあるので休む。
よかったよ。休めて。
倉橋島方面が一望でき、間近には奇岩も見える。
いい景色だよ。



都合、奮闘40分ちょっと。
標高差417メートル、平均7%のクライムが終わった。
やったー!
バリさんと二人で喜び合う。




瀬戸内海の素晴らしい眺望が広がる。
しんどいけど上ってよかった!
これだから自転車ってヤツは・・・。


帰りは秋月で一休み。


シビレ峠を越え、切串から宇品へ向かった。



船内で乾杯しようとノンアルを2本買ったのだけど、1本がアルアルだった件。
バリさん腹がよじれるほど笑っていました。



ま、よかったよ。
最後の最後まで喜んでもらって。


さ、次はどこへ走ろうか。



おわり

2015年7月21日火曜日

梅雨でも江田島は快晴 その2

今回初参加のナリさんじゃないや、エディさんだが、ちょっと面白い。
仕事場でも面白いヤツと思っていたが、こういう場ではさらに面白い。
江田島の田園風景(たぶんかんきつ畑?)を見て「まるでさとうきび畑みたいですね」

・・・・
・・・・・
・・・・・・

俺たちはどう答えればいいのか。
「どこがさとうきびじゃ!」「思いっきり違うじゃろ」とみんな激しく突っ込むしかないのだった。


エディさん、レーパンを履いてきたのはいいのだが、そのすそをまくりあげて、太ももをあらわしたがるのだ。
「太ももに焼け跡が残るのがいやなんですよ~」
いや、それ格好悪いから。頼むからやめて。




さらにこやつは景色のいい場所を走って、感極まってくると突然、「フォー」とか叫ぶのである。
これにも「びっくりするからやめて」とダメだしが。
エディさんのフリーダムな一面を堪能させてもらったのだった。




江田島ってやつは基本交通量が少ない。
なので非常に快適に走れる。
だけど島の中央を貫く県道44号は車がそこそこ走っている。
トンネルもあったりする。



右手に海辺の新鮮市場が見える。
定番の場所ではあるが、きょうはパス。
もうちょっと走っておなじみの豆腐屋さん「豆ケ島」に立ち寄る。



鬼さんドーン!
ここはサイクルスタンドもあるのがうれしい。
屋外にも座席があるので、愛車を眺めながら休める。
あら開いていない?
開店は11時。あと2,3分じゃ。
時間ちょうどにオープン。
わしは名物巻き放題の豆乳ソフトクリームを頼む。うまいね。
わしは巻き放題。でもみんなは普通のカップ。なんでやねん。


ken2さん撮影




自転車に乗り始めてソフトクリームやジェラートが本当に好きになった。
自転車にこれほどマッチする食べ物はないと思う。


補給を済ませ、再出発。
県道44号線を南下し、大柿町柿浦へ。
ここから西へ曲がり、小さな峠を越える。



左手に「陀峯山登山口」という看板が。
LOVERken2さんが「行きたい~」って言ってますが、ここは却下。
先を急ぐ。
たちまち昼飯を食べないとね。




山を越えた大柿からは国道467号を北上する。
この島はどこを走っても穏やかな海が見える。
島だから当たり前なんだけど、これこそが島ライドの醍醐味だね。



丘を越えて能美に到着。
ここからは三高港方面へ走る。
直線で気持ちがいい。
右手には海。
最高じゃね。






クロスバイクのケーキさんを忘れて、ぐりぐりと足を回す。
エディさんと一緒に3040キロで快走する。楽しいなあ。
お、目的地の「合正ガーデン」発見!





さあ昼飯じゃ!

つづく