2015年8月14日金曜日

灼熱の初ブルベBRM725広島300km日御碕 その9

残り100キロ弱。
とはいえ、ここからが実に長かった。
中国山地を越えなければならない。
しかも暑い。
正念場だ。


広域農道を、南に下っていく。
じわじわと坂を上る。
ちょっとした高原だ。
左右にはトウモロコシ畑が広がる。
確実にざわわ、ざわわって言ってます。
あれはサトウキビだけど。



他の参加者さんをパスする。
eTrex談義で盛り上がる。
わしの「20」君は今回初めて使った。
ネット情報を駆使して日本語化。さらに無料の地図OSMをインストールした。
コースデータをダウンロードしておいた。
出発時にはもたついたが、一度動き出したら安定稼動この上ない。
これから進むべきコースをピンク色で愚直に示してくれている。
電池の持ちも20時間以上といいらしいので、余計な心配をすることもない。
さすがブルベ御用達といわれるだけある。


サイコンはCATEYEのステルス50
GPS内蔵なので、走行ログを取れる。
ガーミンのEDGEシリーズのように斜度や気温は表示できないが、コンパクトなのが強みだ。
これで走行距離と時間を管理する。
コンパクトなのはいいのだが、その半面、電池の持ちが8時間前後と短い。
そこでモバイルバッテリーを持参し、途中でUSB給電しながら走ることにした。
ただ充電にはサイコンとUSB端子をつなぐ専用のアダプタが必要で、利用しながらの充電できない。
休憩時間に、モバイルバッテリーからこまめに充電するしかない。
このやり方で石見グランフォンドの200キロも走りきった。
荷物が増えるが、なんとか大丈夫なはず。
充電しやすいようにトップチューブにトピークのバッグを装着し、バッテリーを入れた。
今回はこれでどうにか300キロ分の走行データを記録できたのだった。

ただ誤算だったのが時間表示。
設定で午前と午後の12時間表示にしていたのだけど、12時間を過ぎたところで経過時間がゼロにリセットされてしまったのだ。
13時間走っているのに、経過時間が1時間という具合だ。
これにはびっくり。
まあ、ログをネットに上げてみたら、無事に表示されていたので問題はないのでしょう。
ただ、直感的に経過時間が分からないのはあかんやった。
次回は注意しなくてはね。


閑話休題。
農道から国道375号に合流する。
ここから粕淵へ向かう。
そう石見グランフォンドで三瓶山挑戦への「足切り」の地となる、あの粕淵である。


この辺、キューシートによると、トンネルがいくつかあったはずなのだが、記憶にない。
一体何考えて走っていたのだろう?わし。
なので写真もなく、一気に毎度おなじみの粕淵ポプラへワープ!


ここはPCではないが、この先50キロ以上コンビニがないので、補給が強く推奨されている場所なのだ。
なので、当然のようにピットイン!
これまでの道中、何度か一緒になったベテランお2人と休憩する。
聞くところによると、きょうの条件は厳しいとのこと。
わしは初めてのブルベとしては十分するぎるほどの洗礼を受けたってことか(^_^;)


ここでも冷却用の氷を買おうとしたのだが、残念ながらなかった。
水を買って補給した気がする。


再び出発する。
ここから国道375号を江の川沿いに南下していく。
グランフォンドとは逆向きだ。
夏なので当然南風が吹く。なので風に向かって進む。
速度が上がらないや。
三江線と絡み合うようにして走る。


所々にあるトンネルがやたらめったら涼しい。
実に気持ちいい。
トンネルを抜けるとまた暑いのだけど。


おや、先ほどのベテラン2人組が道端に止まっている。
道路わきの水路で、掛け水をしている。
なるほど!
いい場所をご存知だなあ。
あいさつをして通り過ぎる。


お、撮影ありがとうございました!
ぼっちの寂しさ感にあふれていますわ。

撮影・愚弟さん

撮影・愚弟さん


道の駅のグリーンロード大和に到着。
ここのトイレを借りて、一休みする。
道の駅は、管理者が替わってよくなったらしいのだけど、あいにく現金の持ち合わせが頼りないので。


ここでも掛け水。
お湯のようだけど、走り出せば気化熱で冷える。
首元にはバフを巻いているので、そこにも水をたっぷり染ませる。
こうすれば首元も涼しいのだ。
ベテラン2人組が抜かしていくのが見えた。
手を振ってあいさつする。


さ、おれも行くか。
トイレで水をかぶったので多少は冷やされた。
まだまだ暑いけど、先を急ごう。


この区間で最も長い両国トンネルに向かう。
なんと延長3233メートル!
この入り口が地味に上っていてしんどい。


両国トンネル進入!
おお、実に涼しい。
湿気は多いけど、外気温とは数度の差があるのでは。
しばらく走っていると、退避スペースのある場所でベテラン2人組さんが休んでいる。
え、トンネル内ですよ。
あ、でも涼しいですしね。
いいアイデアだ。
「いいですねえ~」と声をかけて通り過ぎた気がする。
さすがベテラン。
ブルベの楽しみ方を良くご存知だ。
これはまねしたいな。まだ無理だけど。



両国トンネルを通過。
なんかグループに抜かされたような気もするけど、よく覚えていない。
またまた暑い空間に出た。
とはいうものの、次第に日差しが柔らかくなってきているような。
気のせいかな。


しばし走る。
相変わらず南風だ。
じわじわ足が削られていく。
速度が上がらない。




赤い橋が見えた。
ここで国道375号とはお別れ。
山岳地帯に入っていく。


カメ女だと?


つづく



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