2015年12月15日火曜日

浜田往還スーパーライト (上)

冬が来る前に♪


って歌があった。
そう自転車にとって冬というのは実に厄介なものだ。
道は凍るし、寒いし、日は短いし。
いいことがない。



だから、冬が来る前に浜田に行かなくては、と思ったのだ。
あの浜田往還で味わったノドグロ炙り丼を食べに。
今度こそは大盛りで。


1123日午前8時半。
旧加計駅の駐車場にオヤジたちは集合した。
ケーキさん、バリさん、そしてわしというおなじみのトリオである。


ケーキさんは実は前日夜勤。
3時間しか寝ていないという。
その条件下で参加してくれた心意気に感謝の一言だ。
そこで、わしは大人ならではの甘やかし案を提案する。
「温井ダムに車停めて、そっからいかん?」


ケーキさん「そうしましょう」と即答。
なので、加計から温井ダムまでの5キロばかしの上りをパスして、温井ダムから出発することに決まったのだ。
ちなみに温井ダム湖畔には、日帰り温泉もある。
帰ったらすぐ温泉につかれる。
これも決め手になった。


というわけで、あのダラ坂とトンネルさんたちをワープして温井ダムに到着。
ここから浜田への小さな旅を始めたのだ。
さ、行きましょう。



まずは王泊ダムへの道を行く。
いくつかの洞門を通って、じわじわと高度を稼ぐ。
道は荒れている。
もうすぐ冬なのにな。
夏の間に走りやすくしてほしいけど。


そんなこんなで王泊ダム到着!
赤い吊り橋を渡る。






いつも思うが、この吊り橋は昭和テイストが濃い。
満足に車が離合できない。それに吊り橋。
平成基準ならありえないよね。
それに子どもの時に、この道を通って大佐スキー場に行っていたという記憶があるからなのだけど。


186号は芸北高原に分け入っていく。
微妙なアップダウンが続く。
スキー場の跡を左手に見ながら走る。
ここは何ていうスキー場だったのか。


先を走っていたバリさんが消えた。
たしか、雄鹿原のぞうさんカフェの前だったか。
郵便局があったのだ。





8月の今治ライドでも、そうだったけど、バリさんは現金持たずに現地調達派なのだ。
なので、道すがら郵便局を探しながら走るというケースがままある。
ただ、走るのが日曜日だったりするので、郵便局が開いていないケースもままある。

今回はここが開いていた。







ってなこと言うとる間に、10時ごろに大佐スキー場に到着。
出発から1時間10分ちょっとである。



茶色のゲレンデには、白い円錐状の物体が点在している。
スノーマシンで作ったかき氷だね。
これをならしてゲレンデに仕上げるのだ。


自販機のコーヒーで体を温める。
浜田から通っているという、スキー場の職員さんとも話す。
今年は雪が遅いのでやきもきされているようだった。
浜田まで行く、と言ったら驚かれたけど、温井ダムから、と言ったら「インチキじゃね」と言われちゃいました。
違うのインチキじゃないの。
これが大人の特権なのよ。
って、内心思いながら、ニヤニヤ笑っているわしたちなのであった。
15分ほど休んで、浜田へのダウンヒルの始まりである。
1019分、島根県へと突入した。



ひたすら下り道である。
二つ目の覆道内部にある、複合コーナーは速度を落とし、慎重にクリアする。
ここからは自転車操作に忙しいので、しばらく実況はない。
二人を前に行かせたので、追いかけて行く。
間もなく捕捉した。
そこから一緒に下って行った。
波左まで約4キロのダウンヒルだ。


そこからは基本下り基調なのだが、時々上る場所もある。
時々二人に置いて行かれながら、淡々と走る。
トンネルが結構多いので、リアライトは常に点滅が望ましい。
フロントも必須だ。
渓谷沿いだったり、田園地帯だったり、山の中だったり。
田舎の風景をとことん味わいながら走る。



コインランドリーを過ぎて、最後の上りをこなすと、間もなく浜田への長いダウンヒルが始まる。
3.6キロ、高低差約210メートルの緩やかな坂だ。
わしは基本下りが大好きなので、ここはみなさんの先を行かせてもらう。
もちろん安全マージンはしっかり取っている。
こんなところまできて、事故するのはアホらしいからね。


浜田まで下りたが、バリさん、ケーキさんが下りてこない。
しばらく待っていたら、ようやく二人が現れた。
どうやらバリさんのリアライトが道路の凹凸で外れたらしい。
あるよねえ。あるある。
わしも何回か経験ある。




気を取り直して、浜田の街を通り抜ける。
これが結構、厄介だ。
小さいとはいえ、市だから交通量もそれなりにある。
気を使って、走って、ようやく浜田漁港に到着だ。

温井ダムから、55キロを2時間半かけて走破した。
時刻は11時半。
さ、昼飯じゃあ。



つづく。




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