2016年4月22日金曜日

芸北オヤジライド その3(完)

深入山が真っ黒だ。
所々で炎が上がっている。
おお、これは山焼きじゃないか。
ラッキーだ。




ふもとには消防車がたくさん停車している。
ジェットシューターを背負った消防署や団員の皆さんがようけおる。
山火事と同じ備えだよね。




昼前に点火したらしく、山はかなりの部分が黒くなっていた。
だがまだ枯草の部分が残っていて、炎と白煙とを上げている。
かなり離れているはずなのだが、バキバキと燃える音がはっきりと聞こえてくる。
いやあ、いい時に訪れることができた。
こういう偶然があるのも、ツーリングの楽しさだ。
本来は1週間前の3日に予定されていたようだが、悪天候で延び、この日になったらしい。
ここ何年か実施されていなかったようで、それもラッキーだったな。





出店で揚げたてのコロッケをいただいてパクリ。
近くの牧場が、自家製の和牛ミンチ使ってつくったそうで。
おいしゅうございました。


だれだ「ジャガイモがうまい」って言ってるのは(^-^;


桜の木が植わっていたのだが、まだつぼみ。
あと1週間もしたら満開だろうね。


小腹を満たし、テンションが上がった。
戸河内へ向かって進む。
ほぼ下りだけ。
深入山ダウンヒルをこなし、松原の交差点を右折する。
軽く登り、虫木トンネルを通る。
車ではよく走る道だが、なんか新鮮だ。
ここから戸河内まで一気の下りだ。
ウインドブレーカーを羽織る。
これが一枚あるだけで全く違う。


ここのダウンヒル、実に楽しかった。
車で下りるのより何倍も楽しい。
春なので寒くないし。
自転車との一体感が感じられるひと時だ。
そして高度を下げるにつれ、季節がどんどん進んでいくのが分かる。
いたるところにある桜の開花が次第に進み、満開になり、そして散り始める。
わずかな下りで、春の一番いい季節を凝縮して味わえたのだった。


戸河内の街はパスして、加計へ向かう。
ん?空から黒いふわふわしたものが降ってくる。
燃えカスだ。
山焼きで燃えた草が、はるばる風に乗って飛んできているのだ。
そういえばかつて住んでいた山口市では、はるか秋吉台の山焼きの灰が降ってきたっけ。
それに比べれば、十数キロしか離れていないのだから当然か。


追い風に押されて、ペダルが軽い。
あっという間に加計に到着した。
ここは安定の「よしお」で。
日曜日とあって、相変わらずにぎわっております。
にやにやしながら、鯛焼きをつくる様子を眺めるオヤジです。
うまいわ。甘さがしみる。





先日のライドで、鯛焼き2匹食いという快挙を実行したケーキさんだが、今回はこりたのか、1匹で自制していた。
旧加計駅でトイレ休憩。



ここのトイレはシャワートイレを完備していて、非常に快適だ。
あ、おなじみ、花の駅安野のトイレも、シャワートイレで快適ですよ。
対G装備として、同志は参考にされたい。


そして今回最後の上りだ。
温井ダムへのダラダラとした約5キロ。
それぞれマイペースで上る。


温井ダムに到着!
来た道を戻り、後続の2人を迎えに行く。
ケーキさんはすぐにすれ違った。
バリさんとはトンネルで遭遇。
一緒に上る。
久しぶりのライドで相当、お疲れのようで。


最後はわざとらしく背中を押してみたりして。
ともかくお疲れでした!
午後4時、ライド終了。
距離は約80キロだったかな。


温井ダムのいいところは、ライドが終わると同時に温井スプリングスの温泉に直行できること。
これは最高に気持ちいい。
露天風呂にゆったりと浸かって、一日を振り返る。
ストレッチをして、凝った体をほぐす。
いやあ贅沢な時間だ。





散り始めの桜も美しい。
いい一日でした。
ケーキさん、バリさん、また走りましょう。


おわり

2016年4月21日木曜日

芸北オヤジライド その2

ぞうさんカフェに到着。

まだ11時過ぎで時間が早かったので、バリさんに「あと、もう少しだし大佐まで行くか」と水を向けてみたのだが、反応鈍いのなんのって。

結局、休むことに相成りました。




相変わらず独特の空間だ。

ライブでもできるらしく、ミュージシャンのバリさんが着目していた。




わしたちはスリランカ風カレーをオーダー。

田舎にはまれなる若いお兄ちゃんたちがウエイターをしてくれた。




安定の味でおいしゅうございました。

ピザも興味があったのだけど、今回は見送りで。



「県境は押さえとかんと」ということで、大佐スキー場まで上がる。

昨年11月に浜田往復したときは、ゲレンデに人工雪がうずたかく積まれていたが、今は枯草の草原だ。




右奥の方に黄色い水仙が沢山咲いている場所があった。


缶コーヒーで一服し、道を引き返す。

このあたりの桜はまだまだつぼみだった。


交差点を右折し、186号からそれる。

亀山八幡神社の立派なお社を右手に見つつ、八幡高原へじりじりと上がっていく。


途中、ケーキさんのビチュー号を借りて走ってみる。

ポジションが合っていないが、ともかく軽い。

デュラエースでくまれているだけあり、クランク周りにスキがない感じだ。

そして硬い。

わしの弐号機であるアルミのメリーさんを上回る。

だが軽いのは魅力だなあ。

山登ったら楽だろうなあ。



じわじわと上る。

ピークの洞門についた。




二人を待つ。




洞門を過ぎると、軽い下りをこなして八幡高原である。


「そばが食べれるかも」というので、八幡湿原の高原の自然館に向かう。




だが、しかし。

八幡高原に春はまだ来ていなかった。

こんな張り紙が。。。





また次、出直します(^-^;

おなじみの湿原の中を走る。

春が浅いので、緑は少ない。

あのカキツバタのお花畑も単なる空き地だった。


八幡高原191スキー場の横を通り、191号に入る。

これまたおなじみ聖湖キャンプ場の入口を通りすぎ、アップダウン区間に入る。

荒れた道で有名な区間だが、所々、舗装が直されていた。

多少は走りやすくなった。

最高に気持ちのいい高原の道なんだから、きちんと管理してほしいね。



深入山の入口でストップ。

いこいの村ひろしまなら売店もあるし、休憩しようと思っていたのだ。


しばし待つ。

お二人様ご到着。




お疲れです。



ふと見ると、深入山の様子が変。

一体何があるんだ・・・


つづく

2016年4月16日土曜日

芸北オヤジライド その1

どうも、たっかんです。
すっかり自転車シーズンですねえ。
今期も、のんびり遠くへと走りたいと思っております。

で、当面の目標に据えているのが、5月15日にある、お馴染みの石見グランフォンド2016である。

エントリー、締め切りまでにちゃんとお得な「郵便振替」で済ませましたよ。
8500円ね。おかげで今月の小遣いがががが。

もちろん狙うのは3年連続の200キロ完走。
昨年は粕渕の関門タイム20分前に滑り込み、三瓶山に上ることができた。


が、不安材料が一つ。
昨年、われわれをゴンゴン引きまくってくれたエースアシストのken2さんが、今年はもろもろの事情で不参加なのだ。
つまり、わしと相棒のケーキさんのオヤジ二人で何とか粕渕までたどり着き、三瓶山を登りきらないといけないのだ。

石見GFの1週間前には、有志による「浜田往還ライド」もある。
本番まで残すところ1カ月ちょっと。
なんとか脚を鍛えて備えないと。

幸い今年は暖冬の影響で、冬場にそこそこ乗れている。
1月は680キロ、2月は717キロ、3月は824キロ。


日々の通勤ライドを中心に、休みの日は加計を往復してきた。
まだ登坂力が今一つなのだが、徐々に脚は仕上がってきたと思う。



相棒のケーキさんも、同じレベルまで仕上げてほしいところ。
いや、できうるならば、わしを追い越してアシストとしてガンガンに引っ張ってほしいのだが。
ま、わしが引くしかないか。

そこで先日の貴重な休日。
脚慣らしライドを企画した。
ケーキさんとわしに加え、バリさんという同じ部署のオヤジトリオが参集したのだった。

発着地点は安芸太田町の温井ダム。
芸北地方をぐるりと回る、坂成分ちょっぴり多めの約80キロのライドである。
もう一人のオヤジ、バリさんは石見には出場しないが、久しぶりのライドということで、喜んで参加してくれた。

のんびりと午前10時に出発。
まずは国道186号を王泊ダムへ向けて上がっていく。
斜度はあまりないが、距離はある。
渓谷に沿うように、トンネルと洞門が続く。

寒さの厳しい地域なので、相変わらず路面は荒れている。
二人とペースを合わせて、息が切れない程度に上る。

驚いた。
バリさんの脚力がえらい落ちている。
昨年何度も一緒に走ったが、体の軽さを生かし、するすると坂を上っていく姿が印象的だった。
なのに、なぜ・・・。
持ち場が変わって、生活スタイルが変わって、色々と大変ってことですね。
リーマンだからなあ。

坂を上り切り、王泊ダムに到着する。
「やった~休める!」と喜ぶバリさん。
そうまで言われると休まないわけに行きませんよね。

ひと休み~。
息が整ったところで再び走り出す。



芸北高原だ。

温井ダムはちょうど桜が散り始めたころだったが、ここまで上がると、まだ咲いていない。
標高で季節は違うんだよね。

いくつかのアップダウンをこなし、昼食スポットの「ぞうさんカフェ」に到着した。

つづく。