2016年5月29日日曜日

石見グランフォンド2016 その3

いよいよ石見グランフォンド2016、出走である。
ドキドキするよ。
しかもトップスタートである。
前には先導のバイクしかいない。
カ・イ・カ・ン♡
サイクリストビュー撮影

サイクリストビュー撮影




いや、本当にすいません。
この程度の貧脚でトップ張らせてもらってすいません。
この瞬間だけで、今回参加した甲斐があったというものだ。
沿道からの温かい声援もうれしい。



朝7時過ぎとはいえ、大田の街中では信号に引っかかる。
後ろに自転車を引き連れて、ゆっくり走っていく。



小さな丘を越えると、市街地が終わった。
周囲のペースが上がり、わしらはどんどん抜かされていく。
いいのだ。これで。






わしらは、わしらのペースで走るのだ。
しかし、本当に面白いように抜かされていく。
みなさん速いっすねえ(^.^)



石見銀山への道を上り、トンネルを抜ける。
おや、見覚えのあるジャージが。



緑十字のオサレ部ハルーさん!
前夜祭が楽しすぎたらしく、体から毒素が抜けるのに時間がかかったらしいです。


黒い五百式ジャージの女子は、先週の浜田往還で会ったHさんやないですか。
きれいなフォームです。うらやましい。



里山ののどかな田園地帯を走ってゆく。
ゆるやかな上りの先に、お、見えた!
第1CPの高山そば道場だ.




午前8時半前、スタートから約28キロ。
わしらとすれば、結構いいペースだ。
この調子でいきたいな。



あわただしくそばをいただき、チェックを済ませる。
おや、見知った顔が。


ブルべ界で有名なHBSのこなきさんじゃ。
ごあいさつさせていただく。
実は先日、わしらのエースアシストのken2さんが業務上でお世話になったのだ。
その辺の事情などをゴニョゴニョと。
色々なつながりがあって面白いわ~。
またよろしくお願いします!

さすが、こなきさん。
このPC1以降はお見かけすることはなかったのだった。

元気を充電したので出発!
結局、止まっていたのは5分ちょっと。
今回のコンセプト、止まる時間をできるだけ短く、を実践できたかな。

に、してもいい天気過ぎるよ。
気温が上がってきた。




田植えが済んだばかりの水田。
広々として、交通規制をしていないのに車のいない道。
小さな神社。
いつもの定点観測しているおうちも通過。



今年は季節の巡りが早かったので、サツキの花盛りは過ぎていた。

CP1からCP2までは約20キロ。
前半はアップダウンのある田舎道。
後半は川沿いの道をダウンヒルする。
昨年より道路改良が進んでいて、ずいぶんと走りやすくなっていた。
ところどころ、荒れた道も残っているのだけど。
この調子だと、来年ぐらいは超快走路になるのでは。


CP2は桜江町。
小学校の跡地を使ったコミュニティ施設だ。
午前9時20分ごろに到着した。
昨年とほぼ同じペースかな。




バナナや練り物、飲み物で小腹を満たす。
バナナ、昨年は半分だけど、今年は1本まるごと。
その代り、昨年あった揚げたてコロッケはなかった。



トイレに行ったので、ここでのストップは8分ほどだった。
さ、行きますか。
謎ポーズを決めるハルーさん(^_^;)


水色とピンク、緑というナイスな配色センスの桜江大橋を渡る。



広々とした水田の向こうに山塊が見える。


前半の主役、日桜ロードだ。
ここで運命の分岐点が表れる。
まっすぐが140キロ、左折すると190キロと200キロ。
もちろんわしらは左折一択。



山がだんだん近づいてくる。
来た来た!


ヒルクライムが始まった。
もとより軽やかに上れる訳はなく、じわじわと高度を稼ぐだけ。
今まで散々抜かされたわしらだが、面白いのはこんなわしたちでも少しは人を抜かすことがあるのだ。
これはやる気につながる。がんばれる。



高度があがってきた。
時折、周囲を見渡せる。

はるか下に道路が。
見ろ!自転車がアリのようだ!(恒例)



通称「だましピーク」を過ぎると、少しの下り。
そしてそれから再びの上り。
ここが結構厳しい。
そして、ピークに到着。


休む間もなくダウンヒルへ突入する。
上りに比べて、圧倒的に短い時間に思えるのはなぜ?
写真では撮っていないが、この周辺、本当に素晴らしい田園地帯なのだ。
山々と人里とがうまくミックスした感じと言おうか。
この辺はぜひ走ってほしいな。

農道一と称される日和トンネルの前の自販機で休憩。
ジュースを飲み、補給食を食べる。
この時、補給食をいれていたポーチの入口をきちんと閉めていなかったようだ。
このすぐ後で痛い目に遭うのだ。
昨年の反省を生かし、ウインドブレーカーを羽織る。
トンネルに入る。



おかげで2.5キロのトンネルの中で寒く感じることはなかった。
トンネルを出る。
突如、補給食用ポーチから何やらばらまかれてしまった。
あちゃ~~。
ケーキさんに声をかけ、ウノさんを止める。
なんとか補給食を拾い集め、再び出走する。
ケーキさん、待たせてごめんね。
余計な時間をとってしまった。

ここからは邑南町の盆地に入る。
盆地南側の丘陵地帯を上ったり下ったりする。
陽も高くなってきたためか、南寄りの風が次第に強くなってきた。




道を下った谷部分は周囲が開けているので、風が強く当たる。
スピードが乗っているので要注意だ。
去年やおととしはこの区間が逆風で泣かされた記憶があるが、今年はそうでもなかった。

国道261号に合流する。
ここから昼食会場の断魚渓に向けて北上する。
ゆるやかな下りに追い風。
ハハ、ペダルが軽いよ~~。
快調に飛ばして、第4CPの断魚渓に到着した。
スタートから77キロ。
午前11時5分ごろ。
ほぼ昨年と同じペースだ。

さ、昼食昼食。



つづく。

2016年5月27日金曜日

石見グランフォンド2016 その2



そうなんだ。
オヤジたちは石見を目指すんだ。


お待たせしました。
ようやく石見グランフォンド2016リポートの本篇です。




あの浜田往還から1週間。
そう。時は来た。


5月14日、翌日の石見グランフォンドへと向かうべく、二人のオヤジを乗せた車が中国道をひた走っていた。
いうまでもなく、わしと相棒のケーキさんである。
BGMはガンダムUCのサントラ。
「恐れるな。自分の中の可能性を信じて力を尽くせば、道は自ずと開ける」
「そんないまさら勝手ですよ!」
壮大なメロディーにオヤジ二人はノリノリ。


「これ明日、坂上るときにBGMでかかりませんかね~」
「ええねえ。サクサク上れそう」
などとのんきな会話を交わしたのであった。


三次ICで中国道を下りる。
ここからは地道を通り、三瓶山へ向かう。
その前にTBC本部に寄る。



管理人さんに久闊を叙し、足攣り防止のサプリ、2runを買う。
ついでに特売品の携帯ポンプも買った。
この店、何気に特価品があるので侮れないわ。
ちなみに2runは先週の浜田往還が終盤、足攣りでダメージを受けたので、その防止策である。
うまいこと効いてくれればいいのだが。


三次からは国道54号を北上。
赤来高原の道の駅で一休み。


ここは焼き立てパンがうまいのよね。
モンベルカードを持っていたらドリンクサービスがあるという。ラッキー。
パンで小腹を満たして、54号から県道に左折し、三瓶山方面へ向かう。
明るい時間に来たのは目的があった。
明日のコースの下見だ。




千原温泉と書かれた看板を右折した。
そして・・・。
カーナビの地図にない道だ。



実にしんどそうな激坂が続く。
路面の状態も悪い。



これは明日は大変なことになりそうだ。
滝の案内があったのだけど、明日はこれ見る余裕なさそうだね。





核心部を過ぎ、開けた田園地帯へ。
実はここからの坂も心折ってくれたのだ。



ともかくも下見は済んだ。
まずは今日一日の垢を落とす。
志学温泉の鶴の湯である。


わずか300円という安さで源泉かけ流しの贅沢な温泉に浸かれるのだ。
利用しない手はない。
風情のあるひと時を過ごし、すっかり三瓶山を満喫した二人。
勝利の地、西の原へと向かう。


素晴らしい風景。
明日もこんな絶景と出会いたいものだ。



三瓶山を下って、大田に入って、発着点の久手海水浴場に到着。
前日受付を済ませた。
わしの番号は405だ。


腹が減ったので、大阪王将で夕食。
大会の優待チラシを見せれば、ギョーザ1人前が無料になるといううれしいサービスが。
わしは生中で乾杯。
アルコールに弱いケーキさんはノンアルで。




腹も膨れ、久手海水浴場に戻る。





車を止めたのは出発ゲートから3台目の区画。
これは前泊者の特権だな。


夕闇の中、今夜の寝床を用意する。
東屋のそばに二人用のちっちゃなテントを張る。
東屋をはさんで、大阪からの参加者さんも。



東屋でしばし歓談する。
日本海には、イカ釣り漁船の漁火が見える。
ケーキさんによると、明るいのが他地区から来た船、暗いのが地元の船という。
明るい船ほどイカをたくさん集めることができるが、その分、照明費用がかかるそうで。
海上にも資本主義の厳しい現実があるのだね。


午後10時には就寝した。
当初はわしのストリームでの車中泊をもくろんでいたのだけど、結果的にこっちの方がよく休めたかな。
夕方まで吹いていた風は止んだ。
波の音が聞こえるだけだ。
おやすみなさい。

午前4時、目覚ましが鳴った。
余裕を持って、この時間に起きることにしたのだ。
あたりはまだ暗い。
だが、駐車場はほぼ満車になっている。
わしらもゆっくり始動する。





払暁の中、自転車を組み立てる。
お湯を沸かす。
朝飯はカップ麺とコンビニむすび。




体が温まると、活が入る。
元気になる。
午前5時、青いゲートが立ち上がった。
さっそくわしらの自転車を持っていく。
ゲートの左側にウノさんを立てかける。

そうレースでいうところのポールポジションである。
フロントローである。
予選はないけど。


石見GFの参加者は600人を超す。
できるだけ早い時間に出発するのが、肝なのだ。
そのための前泊なのだ。
貧脚ライダーの必死のあがきである。
地元ライダーも続々集合している。
ウメさん、今年もよろしくです。
足が合えば一緒に走りましょう。


手早くテントを片づける。
来た時よりも美しく。
ゴミ一つ残しませんでした。




バイクがどんどん増えていく。
色とりどりのジャージに身を包んだオヤジたち。
女性の姿もちらほら。

これはそう、大人の運動会だ。
自慢のおもちゃを持ち寄って、精いっぱい頑張る日なのだ。

先日の浜田往還を走られた方の姿も見えた。
緑十字軍団のハルーさんたちも。


開会式が終わった。
ゲートで出発を待つ。





あ、HRモニターの乳バンドつけるのを忘れていた。
急いで車に戻り、装着する。
ゲートそばに車を止めたからこそできる芸当である。
よかった。前乗りして。


そして7時15分。
時は満ちた。
わしたちの200キロの旅が始まった。



つづく。