2016年6月10日金曜日

須佐のミコトイカが食いたイカ!? その1

5月21日(土)午前7時。
石見グランフォンドの激走から6日。
わしは戸河内の道の駅にいた。
萩市須佐まではるばるイカを食べに行くためだ。

前日にフェイスブックで来た通知。
須佐のミコトイカが食いたイカ!?
差出人はOKB先輩。
わしは明日は休みだ。

で、明日休み 行こうじゃなイカ ミコトイカ
と、返信してしまったのだった。
戸河内発着とはいえ、往復220キロ。
しかも、あの「小さな巨人」OKBさんと一緒。
相当なペースで走ることが予想される。
生きて帰れるのか、わし・・・・

乗るのはもちろん愛機ウノさん。
帰宅が遅くなるかもしれないので、フロントライトのVolt300は2本装備。
これで夜道もOKだ。
ちょいと早めについて、チェーンの注油などを済ませた。

当日の天気は快晴。
自転車乗りにはそれだけでありがたい。
7時過ぎにOKB号が到着。
ご一緒するのは、浜田往還の大朝TTで鬼引きしてもらったキャニオンさん。
OKBさんの同僚だ。
細身で、パワフルな走りのお方だ。
初めて買ったロードがキャニオンのエアロードって、とってもチャレンジング。

実は3人とも同じ大学出身で、期せずして同窓ライドになったのだった。
7時半に出発。
戸河内の古い街並みを抜け、191号を益田へと向かう。





太田川の本流を左手に見ながら走る。
三段峡入口への分れを過ぎる。


板ケ谷川に沿うように上りが始まる。
序盤は植林に囲まれたちょっと狭い道。
車に気を使う。

次第に景色が開ける。
段々畑を横目に上っていく。
虫木峠である。

上りが遅いわし。
お二人には先に行くようお願いしてある。
お二人とも軽い体を生かして、すいすいと上っていく。
わしは喘ぎながら、自分のペースで進むだけ。



高度が次第に上がる。
登坂車線が始まる。


このあたりの斜度が一番きつかった。
なんとか峠のピークにある虫木トンネルの手前にたどりついた。
お待たせしました!


トンネルを抜ける。
軽く下って、左折する。
さあ深入山への上りだ。
だらだらとした上り。



幸いそれほど引き離されない。
釣り堀の手前にお好み焼き屋ができていた。
こんな田舎で大丈夫なのか?
思わず心配になる。


聖湖キャンプ御用達の深命水の水場を過ぎると、深入山の入り口だ。
普段は191号を直進するが、きょうはOKBさんの薦めで、裏道を行く。



これが森の中を進む、実に雰囲気のいい道なのだ。
傾斜もたいしたことないし。
道路がところどころ濡れているのを除けば最高です!




深入峠を過ぎ、しばらく行くと、牧場のそばに出た。
見浦牧場さんだ。
黒毛和牛の肉が直販で買えるのだよ。
ちょっとお高いけどうまいのだよね。

なんて話をしながら、191号に再び合流する。




丘を二つほど越え、聖湖を過ぎると島根県境だ。
道川まで約8キロの快走ダウンヒルが始まる。




ここぞとばかりに突っ走るのが最高に楽しい。
この時ばかりは重力ラブ♡

ほぼトイレだけの道の駅匹見峡でひと休み。
ここまで40キロ弱。


自販機で飲み物を買い、トイレを済ます。
ここからは上り返しだ。


当然のようにお二人には先行してもらう。
2.7キロで約100メートル上る。
斜度4%と、それほどきつい坂ではない。

あまり待たせることもなく、ピークのトンネルに到着。
ダウンヒルに突入する。
いい感じのカーブが続く、約8キロのダウンヒルだ。
結構なペースで駆け降りた。
相変わらず重力ラブ♡なわしであった。

平坦区間に入る。
若干向かい風だが、下り基調で極めて走りやすい。



3人でローテを回しながら進む。
この時は、まだ参加できていたのだ。ローテに。

益田の市街地に近づいてきたあたりで後輪のパンクに気付いた。
あれれ?昨日修理したばっかりなのに。



歩道に座り込んでチューブを替える。
手つきが怪しいのを見かねて、OKBさんが手伝ってくれた。
さすが手際がいい。
あっという間に済んだ。
さすが経験豊富なベテランライダーだ。
タイヤをはめてから、チューブをねじこんでいくとスムーズにできるんだね。
勉強させてもらいました!
で、今回は新兵器の携帯ポンプBBBトラベラーを投入したのだ。
体重をかけて空気を入れられるのがこれほど楽とは・・
それほど苦労せず6.5Barまで入れられた。
25Cなので、これで十分だ。

再び出走する。
すぐに益田の市街地に入る。
いかに山陰とはいえ、さすがに市街地は車や信号が多い。




ん、風が違う。
肌に感じる北向きの風がひんやりとしてきた。
そうか、日本海からの風なんだ。

戸河内から約70キロ。
時間は午前10時40分ごろ。
高津川にかかる橋を渡っていると、中学生らしき女の子が手を振ってくれた。
やあ、かわいいのう。きっとわしに振ってくれたんだね。←ってみんな思ってたみたい(^_^;)
市街地を過ぎた。
右手に広大な砂浜が広がった。
持石海岸だ。
日本海の水平線が見える。
瀬戸内海じゃ見られない景色だ。
自分の足でたどり着いたことが誇らしい。
みんなで自己満撮影会。





目的の須佐はまだまだ20キロ先。
もうひと踏ん張りだ。

ここからは海沿いからちょっと離れて、丘陵地帯を行く。
191号もここまで来ると、交通量は減ってくる。
100メートル程度の小さな峠を越すと、島根県から山口県萩市に入る。
ここでも上りは待っていいただいてます。
ほんまカメですいません。

田園地帯の中を走っていく。
さわやかな追い風だ。
帰りが怖いがそこは考えないことにする。
旧田万川町だ。
若かりしころ、仕事で訪れた地である。
右手に道の駅があった。
まもなく、話を聞かせてもらった喫茶店兼ギャラリーが残っていた。
懐かしいなあ。

右手に高い山が見える。
北風の影響か。
雲がかかっている。

旧須佐町に入った。
山間を過ぎ、須佐のまちの手前。

191号沿いに、あっさりと約束の地はあった。
ようやく到着した。
「梅乃葉」である。



時間は午前11時45分。
戸河内から97キロ。
4時間15分かかった。
ここでイカを食べるのだ。
さあ、店に入ろうじゃなイカ!


つづく。

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