2016年9月22日木曜日

BRM902岩国600キロ その10

3日午後10時55分、401キロ地点のPC3ローソン徳地堀店に到着した。
ほぼ400キロを24時間55分で走り切ったことになる。
前回のBRM702岩国400の認定タイムが25時間42分だったので、それよりもいいペースで走っている。
走っているときはそんなこと考える余裕もなかったけど。
ここから先は600キロへ、未知への領域に足を踏み入れる。
気が引き締まる。

クローズ時刻が4日午前0時48分なので、貯金は2時間弱ということになる。
ただこの先が本格的な山岳地帯だ。
しかも真夜中。
坂や眠気と戦いながら、この貯金を守り切れるのか。
フルーツサンドいただきます!

フルーツサンドを食べて、エネルギーチャージする。
25分ほど休んだ。
400K走って、ほぼ売り切れの脚。

この後は大原湖から津和野へと上がる山道。
ここで休んでいた二人と一緒に走る話がまとまったようだ。
暗い夜道。みんなで走った方が明るいか。

午後11時15分、PC3を出る。
方向を見失って、どっちへ出ればいいのか分からなくなる。
なんとか国道489号を正しい方向へ走り出す。
何人かいると安心だね。
しかし補給をすませ、お腹が太ったためか眠くなってきた。
ガチオ君と相談して、休める場所を探す。
寝起きに温かい飲み物が飲める自販機があるのが条件だ。
7キロほど走った集落に、体育館らしき建物が見えた。
奥には高いネットに囲まれたグラウンドもある。
幸い、暖かい飲み物を売る自販機もあった。
体育館の横にはベンチも。
これはいい場所。
ベンチにあおむけになって眠る。
20分ほど眠ったのかな。
コーヒーを飲んで、走り出した。

気温は20度前後。
標高が低いせいもあるが、昨夜よりも暖かいのが助かる。
日付は変わって、4日午前0時6分。
あ、この先極端に写真が少なくなります。
真っ暗だし、写真撮っても何も写らないし、何より心に余裕がない。

上りが始まった。
いったん丘を越えて下る。
そして再び上り始める。
坂ではガチオ君が早いわ。
このあたりから雨がぱらつき始めた
わしとほかの二人の3人でゆるゆると上っていく。
トンネルがある。
どこかへ続く扉なのか。
ガチオ君と合流する。

右手に暗く沈むダム湖。
2車線の道路は、間もなく1車線半の狭い道路に。
雨は止まない。
こんな感じで走っていました。

しかし道が狭くなったために、木々の枝が張り出しが雨を防いでくれる。
これなら雨具は着なくても走れる。
ほぼ平坦のゆるやかな上り。
これなら4人で走れる。
しばらく進むと、雨が止んできた。

だらだらとした同じような風景が続く。
キャンプ場を過ぎる。
土曜日だったけど誰か宿泊していたのかな?
雨が続くようだったら、ここで雨具を着ようかと思っていたけど、その必要もなさそうだ。
右手にせせらぎの音を聞きながら、山奥へと進む。

道が左右に分かれている。
ガチオ君は右に行こうとしている。
道が細くて分かりにくいが、eTrexは右に行けと示しているようだ。
でも看板には津和野、地福はまっすぐって案内してある。
どっちなんだ?
ガチオ君を呼び止め、「この道で大丈夫かなあ」と尋ねる。
一緒に走っていた二人が「右で大丈夫」と太鼓判を押してくれたので、安心して進む。
どうやら疲れてきたのか、わしの判断力が鈍ってきたようだ。

後で聞いたところによると、チンクのお二人がここでミスコースして時間を大幅にロスしてしまったらしい。
やっぱ分かりにくいよねえ。

良かった。ミスコースせんで。
先に進む。

真っ暗な田舎道。
だらだらとしたゆるい上り坂が続く。
左折すると、本格的な上りが始まった。
だがこの辺、実はよく覚えていない。
きついということしか覚えていない。
この坂がどのくらい続くのか。
どれくらいの斜度なのか。
全く分からずに上ったので、余計にこたえた。

ログを見ると、先程の分岐点から約10キロ、標高差約200メートルを上ったようだけど。
やっぱり相手を知らないといけないな。
ピークの栃山トンネルを過ぎる。
野道峠というらしい。
トンネルを出たところで、ガチオ君と二人が待ってくれていた。

消耗した。
疲れた。
4日午前1時20分過ぎ。
ちょっと休んでいいですか。

つづく

2 件のコメント:

  1. DNFしなければボトルネックとなる区間だと思っていましたが…やはりイロイロと大変だったんですね。

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    1. 先の見えないヒルクライムはほんまにこたえます。
      それが体力が落ちている二日目の深夜ですからねえ。
      実に大変でした(^_^;)

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