600キロの旅が始まった。
しかし考えてみればとんでもない距離だよね。600キロって。
7月に走った400キロも、もう限界と思った。
手やら尻やら足首やら痛くなったしね。
それよりさらに200キロ走るのだ。
もう想像を絶する。
測ってみたら広島から静岡まで行けるし。
広島から鹿児島の佐多岬まで行けるし。
自動車に乗っても疲れる距離なのに。
何を好き好んで自転車で。
ほんととんでもない距離だ。
まあ、1000とかPBPの1200とか、その上の距離もあるので。
上には上がいるということか。
ただ今回の旅は600キロ経験者であるMCRのガチオ君がいる。
同じジャージを着た仲間がいることが、どれだけ心強いか。
わしはそれを今からそれを実感することになる。
国道188号を北上するわれらブルべトレイン。
出走早々、いいペースで進むガチオ君。
今年のBRM702岩国400や昨年のBRM725広島300を走り抜けたツネさんも出走していた。
ツネさんが「ガチオ君についていった方がよくない?」とおっしゃる。
ここは序盤の頑張りどころ?なのか。
ともかく、わしもガチオ君に一所懸命に付いていく。
岩国市由宇町から北上する。
正面に中電の火力発電所が見えてくる。
左折して、岩国南バイパスに進む。
快調なペースだ。
ただ出発するとき、リアライトを点灯するのを忘れていた。
信号ストップがなく、点灯するチャンスがない。
ツネさんもわざわざ教えてくれたのだが、「そうなんですよ」と大きく相槌を打つ始末。
途中、信号で止まってようやく点灯できた。ふう。
川西駅の近くを通り、錦川の橋を渡る。
左折して錦川をさかのぼる。
さすがにこの時間なので車は少なく、走りやすい。
右手に錦帯橋周辺の旅館街が見える。
左手には錦帯橋があるはずなのだが、闇の中に沈んで全く見えない。
みなも止まることなく突き進んでいく。
関戸トンネルへの坂にかかる。
ガチオ君はぐいぐいとダンシングで突き進んでいく。
わしはマイペースで行く。
まもなく姿が見えなくなる。
坂はそれぞれのペースで進んだ方が楽だ。
トンネルを抜ける。
小瀬川沿いを進む。
工事信号ストップでツネさんに合流する。
「ガチオ君にはついていけません」とおっしゃる。
確かにね~~。早いもんね~。
一緒に走ってきたケンセーさんと3人でとぼとぼと走り始める。
大竹市街地を抜け、お世話になっているウエキさんのそばを走る。
おお、途中でガチオ君が待ってくれていた。
すまんのう。
4人になった一行。
玖波から左折し、山の中へと上がっていく。
渡之瀬ダムへの本格的なヒルクライムの始まりだ。
台風の接近を感じさせる風が吹く(吹いていたような気がする)。
すまん。この辺、記憶があいまいだ。
間違った記述があっても、気にしないように(^-^;
先行するガチオ君を追って、上る3人。
わしみたいな貧脚と合わせてもらってすいません。
でも、先は長い。
無理することはない。
ようやく長い上りが終わる。
要所要所でガチオ君が待ってくれている。
すまんのう。ほんまに。
そしてありがとう。
追いついたときはせめて「お待たせ!」と元気よく言うようにする。
わずかなかりの感謝の気持ちだ。
ダム湖畔へ出る。
この辺は走ったことがあるので、コースに想像がつく。
これはありがたい。
佐伯町津田に出る。
交差点のセブンで休んでいるランドヌールがいる。
わしたちはそのまま進む。
まもなく左折し、芸南カントリーの上り坂へと向かう。
平地基調からだらだらとした上りになる。
このあたりでチンクのマスターモリリンと相棒のカタヤマーさんと一緒になる。
二人は速い。
ガチオ君と一緒にするすると上っていく。
わしは付いていけない。
ツネさん、ケンセーさんと上っていく。
ようやく芸南カントリーのピーク。
ここからは下りだ。
下り切ったところにPC1、59.2キロ地点にポプラ湯来店がある。
到着なり~~~。
午前0時41分。
時速22.1キロで進んだことになる。
上りをこなした割には快調といえる速度だろう。
PCの締め切りが午前1時57分だから1時間16分の貯金があることになる。
ムスビ2個、ソルティライチの379円を購入したわし。
ムスビをのどに突っ込むように食べる。
これが走り続けるエネルギーになるのだ。
はふ~~~。
補給を済ませると、出発だ。
ガチオ君行きますか!
つづく。
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