未体験の600キロの旅が始まる。
出発地点は岩国市由宇町のみなとオアシスゆう。
午後10時の出発を前に、まずブリーフィングがある。
台風の接近をものともせず集まった24人の物好きさんが並ぶ。
そうなのだ。
前日の1日、台風12号が九州の南海上で発生。
ブルべ期間中に西日本を直撃するという予報が出たのだ。
強風が予想されるため、角島大橋を渡らないように急きょコースが変更されたのだ。
予報を見て、今回出走予定だった相棒のケーキさんがDNSを決断。
無理と見たら退くのも大人の判断だ。
わしもDNSの方向で考えていた。
しかし一夜明けてみると、台風の脚が鈍り、ブルべ直撃は避けられそうな状況になってきた。
せっかく取った3連休。
そして600キロ挑戦のチャンス。
いくしかない。
出走を決めたのだった。
スタッフのカタヤマ氏、テラダ氏による丁寧なブリーフィング。
見知った顔が増えてきた。
わしもAJ広島のブルべにはもう3回も参加したもんな。
40時間後までに、この地に何人が戻ってこれるのか。
その中にわしは含まれているのか。
ひそやかな興奮。
そして、こんな時間なのにお馴染みKOOさんと息子君が見送りに来てくれた。
元気とキャラメルをもらいました。ありがとう!
今回、わしは二つの新兵器を投入した。
ブルべのために新兵器を買うのか、新兵器のためにブルべに出場するのか。
もはや手段と目的があいまいになっている気がするが。
一つ目はダウンチューブ下のボトルケージ。
不器用なわしでも30分ぐらいで装着できたので、簡単だと思うぞ。
ただわしのウノさんだとフレームサイズが小さい。
OGKの普通サイズのツールボトルをつけたが、クリアランスがぎりぎりだった。
おかげでツール系はここに集約でき、サドルバッグの荷物スペースをずいぶん稼げた。
で、もう一つの新兵器はグローブなのだった。
スペシャライズドのボディージオメトリーゲルグローブ4860円(税込)である。
手のひらにゲルパッドがこれでもかといわんばかりに、てんこ盛りになっている。
このパッドのおかげで荷重が手のひらに伝わりにくくなっているのだ。
ハンドルを握ると手のひらの間に何かが挟まっている感がありありなので、ダイレクトな操作感や感触を求める方には全くおすすめできない。
BRM702岩国では初の400キロを体験した。
300キロではなかったが、左手の小指や薬指のしびれた。
当分良くならなかった。
最近ようやく感触が戻ってきたくらいだ。
今回、600キロ走ってみて、グローブの効果を実感できた。
いや、いいですわ。これ。
走る前にもまだ若干しびれが残っていたのだが、走った後でもその状態はほとんど変わらない。
ということは今回ほとんど、手へのダメージがなかったということになる。
超長距離ライド後の手のしびれでお悩みのあなた。
合うかどうか分かりませんが、一度試してみては。
スタート地点に移動する。
サイコンをスタートさせる。
道案内を担当するeTex20とログ管理のEDGE520Jの二つなので、結構手間取ってあせる。
設定変更があったので、もっと早いうちに済ませておくべきだった。
あたふたしていると「10時になりましたので出発しまーす」との声が。
あわわわ。
公園出口はすでに閉まっていたので、脇の歩行者用ゲートから出て、国道188号に乗り出す。
北へ。ペダルを回す。
さあ、40時間600キロの旅の始まりだ。
つづく
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