2016年10月26日水曜日

ちょっと聖湖ソロキャンプ行ってきました。

なんとか秋っぽくなってきました。
今年はブルべ参戦が続いているので、キャンプ成分が少な目。
これはいかん、ということで、単休でしたが10月14、15日にソロキャンプに行ってきました。
場所は安定の聖湖キャンプ場。
うちから車でほぼ1時間なのだ。
午後3時前に家を出て、4時には現地到着。
入口からすぐのサイトが空いていたので、車を止める。
ちゃちゃっとタープ張って、テント張ってサイト完成!



いやあ、いい天気。


で、明るいうちからさっそくプシュー。
この1本の背徳感がたまらん。

焚き火をして。

肉を焼いて。

日が暮れて。

焚き火をして。

酒飲んで。

日が暮れるとさすがに冷える。
測っていないけど、気温一桁台は確実ね。
星が撮影できるかも、と一眼レフを持ってきたのだが、その夜は月が出ていたのでやめた。ってか酔っぱらったので、それどころではなかったのが現実。
おやすみなさい。

モンベルのシュラフ、バロウバッグ#2に潜り込む。
中綿が化繊のマミー型シュラフで、気温―4度ぐらいまでならOKという。
20年ぐらい前に買った年代物なのだが、まだまだ使える。いや使う。

ん? なんか寝心地が変。
足元がえらい開いていてスース―する。
頭だけはすっぽり隠れて温かいのだけど、なぜか胸元のファスナーがきつくて閉まらない。
このシュラフもそろそろお払い箱かなあ。
年代物じゃしねえと、眠りつつ脳内会議で議論していた。

いっぺん、小用のため起きた。
で、帰ってきた。
ふと、気付いた。
わしはとんでもない間違いをしているのでは、と。
で、シュラフを裏返しにしてみた。
あんまり変わらず。

結局、風邪ひくほどではないけど、スース―したまま朝を迎えたのだった。

で、明るくなってシュラフを見て、決定的なことに気付いたのだった。
わし、シュラフを上下逆さで使っていたのだった。
足元の狭い方に頭を突っ込んで寝ていたのね。
そりゃ足元スース―するし、ファスナー閉まらんはずやわ。

年代物で処分した方がいいのは、わしでした。
ごめんなさいモンベルさん。
正しい向きでシュラフに潜り込む。
うむ、暖かい!
こうでなくては、な。
が、二度寝しようにも、すでに朝。


土曜日朝8時過ぎなので、隣のサイトでは、もう家族連れが設営しておるし。
今度はちゃんとした向きでシュラフに入ろう、50オヤジはそう固く決意したのだった。

あ、朝ご飯はラーメンでした。

11時には撤収して帰宅。
そのまま仕事に向かったのでした。


(完)

BRM1008広島300キロ その8(完)

9日午前6時57分、クローズ31分前にPC5セブンイレブン東広島土与丸橋店を通過したわしたち。
277.01キロ地点なので、残り23キロ。
午前9時までにチェックを受ければいい。
これは完走も同然でしょう。
今回のコースね。

と、ガチオ君が何か困っている。
サイコンの電池が切れかけたので、モバイルバッテリーから給電しようとしたら、手持ちのバッテリーが大雨の影響でベチョベチョになって動かなくなってしまったという。
わしもEDGE520にバッテリーをつないで充電していたのだけど、あとわずかなので内蔵電池だけでもちそう。で、貸し出すことにした。
なんとか動いてくれたようで良かった。

10分ちょっと滞在して出発する。
ゴールへの道のりを行く。

国道375号は、しばらく走ると4車線から2車線になる。
丘陵地帯らしい軽いアップダウンはここでも健在だ。
ただここにきてようやく、ケーキさんの元気が戻ってきた。
わしらの巡航スピードに遅れることがなくなってきた。
ハンガーノックからの復活は時間を要するのだね。

人家もそこそこあり、信号ストップも多い。
動きまでシンクロする二人(^_^;)


交差点を左折し、安浦方面を目指す。
田園地帯を行く。

なんか立派な建物が右手の丘に見えた。
どうやら広島国際大学のようで。

小さな峠を越える。
安浦の街まで、標高差約200メートル、約5キロのダウンヒルの始まりだ。
快適なワインディングロードを駆け降りる。
前を行くガチオ君がとまった。
どうしたの?
段差を越えた時の衝撃で、さっき貸したバッテリーが落ちたらしい。
納得。幸い機能に問題はありませんでした(^.^)

街が見えた。
3人トレインになって進む。
そして道路の左手にセブンイレブンが見えた。
いよいよゴールだ!

蛍光ベスト姿の参加者もたくさんいる。
駐車場に入る。
うれしいことに自転車スタンドがあったので、ありがたく使わせてもらう。

店内に入る。
お約束のブツを買う。
レシートをもらう。
午前8時12分。
300.02キロ地点、ゴールのセブンイレブン広島安浦店に到着だ。
やった。
今まで悩まされてきた左足アキレス腱の痛みも忘れるほどだ。

ガチオ君、ケーキさんと示し合わせて購入したノンアルで乾杯する。
染みる。炭酸がのどに心に。

充実感に満たされる。
ケーキさんも安心した表情だ。
苦行から解放されたからな。
よかった。一緒に帰還できて。
制限時間の20時間まで48分を余すだけ。
前回の600と同じく、制限時間のいっぱいまで楽しんだブルべだった。

白チンクジャージの男性から挨拶を受ける。
たろんさんですか!
こちらこそ初めまして。
ご友人の出迎えでいらっしゃったとか。
撮影ありがとうございます ('ω')ノ

あいさつを一通り済ませ、ゴール手続きのため、グリーンピアへ向かう。

まず激坂を越える。
トンネルを抜ける。


瀬戸内海らしい風景にほっとする。
かきひびがある浜って、いいよね。
遠浅じゃないと作れないから。
癒される間もなく、グリーンピア入口の激坂へ。
いや、マジできつい。

この二つの坂は間違いなく、今回のブルべのどの坂よりもきつかった(^_^;)
そして駐車場に到着!
なんと前回の600に引き続き、Kooさんとノダカナさんが出迎えに来てくれていた!
これはうれしい♡
なんと午前2時に岩国を出発して、安浦まで来てくれたという。
大変お待たせしました。
そして差し入れのチョコもありがとうございました<(_ _)>
謎なポーズのオヤジたち

それにしても内容の濃い300キロだった。
距離こそ前回の半分だが、豪雨の時間帯の濃密さが半端でなかった。
肉体的な疲労度を考えれば、まだまだ力を余していたのだが、精神的な疲労度が大きかった。
600キロは、その絶対的な距離による疲労感があった。
いわば「量」による疲労だ。
今回の300キロは「夜中」「豪雨」という距離以外の環境というファクターが、わしたちを苦しめた。
「質」による疲労と言っていい。
量に勝る質があることを実感したのだ。
と、ともにやはり楽なブルべはないな、と感じたのだった。
そんな300キロ20時間の旅だった。
距離や環境など様々な条件に適合した準備を整え、状況に応じた的確な対応を取り、走り抜くのが真のランドヌールなのだろう。
その域に達するのは、まだはるか遠くの道程が必要なのだろう。

最後に。
今回のブルべを企画運営したAJ広島のみなさま、大変お世話になりました。充実した20時間を過ごすことができました。
ドローン撮影も素晴らしい仕事でした。
出迎えに来ていただいたみなさま、とてもうれしかったです。
疲れが吹き飛びました。
一緒に走った他の参加者さんも。
またどこかの道で会いましょう。
そしてガチオ君とケーキさん。
3人で完走できて本当に良かった。
辛くとも楽しい、とっても濃い20時間を共有できたことはわしの財産です。
本当にありがとうございました。

SR取得に向けて、残す関門は週末の1030広島200kmだけだ。
さあ、次の旅を走ろうか。

BRM1008広島300キロ おわり

2016年10月22日土曜日

BRM1008広島300キロ その7


9日午前0時47分、202.94キロのPC4ファミリーマート福山駅家町店に到着した。
雨は降り続いている。

ドリンクだけ買って、滞在10分足らずで出発する。
今回のコース図ね。


PC4からPC5までの74キロ。
標高300メートル級の山を二つ越す。
平坦続きの今回の300キロの中で、文字通りヤマ場になる。


駅家から新市へ。
24時間スーパーのハローズ発見!
486名物の連続ハローズ

新市から府中へ。
ハローズ発見!
府中市内に突入。
ハローズ発見!
ハローズのおかげで暗闇の中でも、どの場所にいるのか分かるという(^.^)。


雨は強いままだ。
雨宿りして仮眠できそうな場所の心当たりがあるので、二人に眠くないかどうか尋ねる。
正直、雨の中を走り続けるのが、ちょっとしんどくなってきていたのだが。
二人とも大丈夫とのことなので、もうしばらく先へ進むことにする。
終盤の山岳地帯に入る前に、ひと休みできる道の駅があるので、そこがたちまちの目標かな。


高木のハローズを左手に見る。明るいわ~。
旧宅のそばを通り、市役所前を過ぎる。
目崎のバス車庫を過ぎると、右手に山が迫り、人家は途切れる。
左手には芦田川が流れている。
川面は見えないが。ゴーゴーという水音は聞こえる。
路面に落石がないか、気を配って走る。
がけ崩れの名所だからな~。


父石で芦田川に架かる橋を渡る。
御調方面に向かって進む。
ここからは御調川沿いをさかのぼる。


雨に加えて風も強まってきた。
しかも逆風だ。
平地なのだが、20キロ前後でしか走れない。


大きな雨粒が顔に容赦なく当たる。
雨具の肘部分に水が溜まってきた感触がある。
びしょ濡れだ。
普段の1・5倍くらいのペースで体力が消費されていく。


御調川沿いを走る田舎道が続く。
府中市から尾道市御調町に入る。
中国横断道尾道―松江線の下を通る。
はるか上に高架道が走る。
ここじゃ、雨宿りできんよなあ。


家の灯りが増えてきた。
そろそろ道の駅くろすろーど御調だ。
ここで雨宿りがてら、休むことにする。
午前2時前、ほうほうの態で道の駅に逃げ込んだ。
雨具を干す(乾かないけど)


この時間帯は本当に厳しかった。
休めるのが、こんなにうれしいことはない。


ひさしの下に眠れそうなベンチを見つけた。
自販機にホットドリンクがあるのも確認した。
気温は確か16度前後。
思ったよりも冷え込んでいないのが救いだ。
サドルバッグの中から、タオルと着替えのメリノウールの長袖シャツを出す。
雨具を脱いで、ジャージもシャツも脱ぐ。
体を拭いて、水分を取る。
シャツを着る。
さらっとして気持ちいいっ!
濡れていないだけで、こんなに気持ちいいとは。
下半身はそのままなのだが、それでも天国到来。
シャツ一枚なのに、横になっても寒さは感じない。


ガチオ君に20分のタイマーをセットしてもらって横になる。
おやすみなさい。


意識はある。
が、寝ているだけで体は休まる。
すぐ20分経過。はやっ。
時間は3時半ごろ。


スマホのレーダーで雨雲の動きを確認したガチオ君が「あと30分も休めば雨雲が通過します。それまで休みませんか」とうれしいご提案。
外はまだ雨が降り、風も強い。
現在、約225キロ地点で、東広島のPC5まで残り50キロ。
クローズは午前7時28分なので、3時過ぎに出ても4時間以上ある。
山岳地帯とはいえ、これは余裕で間に合うでしょう。
「休みましょう」と力強く決断したのだった。
雨具を着込んだまま、横になっていたケーキさんは眠りながら「よしっ!」と内心ガッツポーズをしていたという。
後世の歴史家たちは、この英断を「御調道の駅の決断」として記録し、長く伝えることになる(嘘)。


ガチオ君が寒そうにしていたので、着替えることを提案。
着替えたら温くなったみたいで、よかった。
休む時は着替えるのがいいみたいね。


というわけで、再び30分以上しっかりとご休憩。
タイマーが鳴ったので3時過ぎに起き出す。
ジャージの上は、びしょ濡れなので着ずに雨具の上を着込む。
いずれ湿ってしまうのだけど、今だけは気持ちいい。
今後の上りに備え、ソイジョイを一つ食べる。
この時、ケーキさんにも一声かけていればよかったが後の祭り。アフター・ザ・フェスティバル。


午前3時10分過ぎ。
結局、この道の駅で1時間15分ほど休んでいた。
ブルべでこれだけ長時間休んでいたのは初めてだ。


もはや雨はほとんど上がっていて時折、小雨がぱらつく程度だ。
東へと走り出す。


雨の抵抗がないだけで、えらく体が軽く感じる。
走り出して間もなく右手にコンビニが。
後で思えばここで寄っていれば良かったが、後の祭り。アフター・ザ・フェスティバル。


三原久井インターへの長くてゆるい上り坂が始まる。
三原市久井町に入る。
それぞれのペースで淡々と上っていく。
ガチオ君が先行する。
ケーキさんが後退する。
わしはその間。


途中、名物のこっそり堂を左手に発見!
同好の士のブログを見ていたら、ここで一服した強者もいたとか。マジか(^-^;
ま、18禁だから、ランドヌール的には問題なしか。
こっそり堂撮影にこっそり成功!


三原久井ICの交差点で右折し、すぐに左折する。
ここから高坂への本格的な上りが始まる。
自販機コーナーにライトが見えたので、寄ってみたけど、ガチオ君ではなかったので、あいさつしてそのまま進む。
上り坂を淡々とこなす。
真っ暗。
雨がほぼ止んだのがありがたい。
さっき来たばかりのシャツがもうしっとりしている。
上りだからしょうがない。


途中の左折ポイント。
ガチオ君が待ってくれていた。
ケーキさんを待つ。
1分ほどで上がってきた。
再び上り始める。


右手に山陽道を見ながらペダルを回す。
まもなく今回のブルべの最高点に到達した。
標高約380メートル。
ガチオ君が待っていた。
雨はほぼ止んだ。
風は少しあったかな。
気温は13度。
時間は午前4時過ぎ。
約1時間のヒルクライムが終わった。


1分ほど待つと、ケーキさんも追いつく。
ここから本郷まで一気に下る。


ほぼ一本道だ。
eTrexにガイドしてもらっているのだが、この辺、GPSが示す道筋が結構アバウトで、実際の走路と激しくずれていた。
マイ補正をかけながら、ひたすらダウンヒルを続ける。
路面がウエットなので、気を使いながら下っていく。
リムが濡れるような条件ではなく、ブレーキは仕事してくれるのが救い。
降雨時のダウンヒルじゃなくてよかった。
リスクが相当違う。いい判断だったね。


本郷の街に下りる。
山陽線の本郷駅が右手にあった。
蛍光ベスト姿の参加者でにぎわっていた。
なるほど、そういう手もあったか。


沼田川沿いを走る。
ほぼ平地基調だが、ケーキさんが遅れ始める。
「コンビニまだですかねえ」と辛そうな表情でいう。
どうやらエネルギー切れ、ハンガーノックのようだ。


そうか御調で補給していればよかった。
手持ちの補給食も切らしているようだ。
空港への登り口にコンビニがあるはずだから、そこまで我慢すればいいはずだ。
たちまちソイジョイを1本渡す。
走りながらでも食べれるから。
と、そうこうしているうちにPC外のコンビニが右手に見えた。
セブンイレブン本郷インター店だ。
幸いイートインもある。
食べよう、休もう。




なんとか一息ついた。
時間は5時過ぎ。
PC5まで25キロ。
クローズまで2時間半弱ある。
脚を回さなければ始まらない。
ケーキさんも復活してくれればいいのだけど。


広島空港への登坂が始まる。
約6キロ、標高差320メートルの上りだ。
しかしケーキさんの速度が上がらない。
息が荒い。

食べてすぐでは復活しないのか。
この登坂、一人では心がしんどい。
一緒についていこう。
これでゆっくり上る口実ができたぞい (^.^)


ギアをインローに落とし、時速6~7キロでゆっくりと進む。
ケーキさんは懸命に頑張っている。
回しても回しても坂が続く。
空が青っぽくなってきた。
夜明けが近づいている。
がんばれ!ケーキさん


ケーキさん、この時はマシンと化して無心にペダルを回していたらしい。
まさに修行である。
きっと何かのステージで、一つ上に上がったに違いない。


上り始めて30分以上経ったか。
ようやく空港の滑走路下をくぐるトンネルが見えた。
上りがほぼ終わった。
ケーキさん、ナイスファイトです。
空は雲に覆われているが、白み始めている。



空港前を通る。
滑走路を左手に見ながら、徐々に下りに入る。
滑走路進入灯の下で、ガチオ君が待っていた。
ようやっと山を越えた。
あとはゴールまで下り基調のはず。


ちょっと休んでいると、PANAランドナーさんも。
コースについて説明を受ける。
さすが道をよく知っている。
去りゆくわれら(撮影・PANAランドナーさん)



走り出すわしたち。
高原の田園地帯を行く。
なんかカメラが変。防水じゃないからなあ

基本、下り基調とはいえ、丘陵地帯なので上りもそこそこある。
白市駅付近で山陽線と合流する。
次第に人家が増えてきた。
相変わらず、上ったり下りたりが続く。
地味にこたえる。
ケーキさんはまだスピードが乗らない。
このアップダウンが響いているのだろう。
この辺も我慢の時間だった。


西条インターの手前で左折し、国道375号に入る。
山陽道をくぐり、南下する。
高架橋を越える。
田園地帯の中を貫く4車線の道路だ。
マクドナルドなどの郊外型の店舗が立ち並ぶ。
まもなく左手にコンビニが見えた。
ん?ガチオ君が変なとこから出てきた!
どうしたんだいったい?

一緒に店先まで進む。

午前6時57分、277.01キロ地点のPC5セブンイレブン東広島土与丸橋店に到着したのだった。
締め切りの7時28分まで31分。
かなりの薄氷ものだったけど、なんとか間に合った。


つづく