午前11時59分、79.9キロ地点のPC1ローソン徳地堀店に到着。
4時間で80キロ。時速20キロはキープしているので、わしたちとすれば、まずまずかな。
ちなみに昨年より8分遅かった。
補給を済ませ、出発!
雨が降らないのはいいが、そろそろ気温が高くなってきたのがつらい。
徳地の街中を通り過ぎる。
立派な建物。さすが山口銀行 |
そういやPC1であったオオイシさん、徳地のラーメン屋さん行くって言ってたなあ。
時間ないからわしらは無理だけど。
ここからは荷卸峠の上りが始まる。
左手にそば屋さんがある。
ここが非常に魅力的に見える。
冷房の効いた部屋で、かけそばをずるっとやると気持ちええじゃろうねえ。
中盤になるにつれ、日差しがきつくなる。
やっぱブルベ、楽じゃないわ。
標高275メートルのピークをクリアし、ダウンヒルが始まる。
夏のダウンヒルの気持ちいいことったらありゃしない。
まもなく道の先、仁保盆地にオフホワイトのパラボラアンテナ群が見えた。
これこれ。
見えるかな? |
この風景を見ると、山口に来たって実感が湧く。
道の駅を過ぎると、右手にあの有名ラーメン店「侍」が。
幸い貯金はある。
寄りますか!
きびすを返して駐車場に入る。
おや自転車が1台止まっている。
同好の士だね。
ちょうど出てきたのは、先ほどお会いしたオオイシさん。
あれ?
どうやら行こうとしていた徳地の店が閉まっていたとかで、こちらに振り替えたそう。
って下調べ行き届きすぎています!
エールを交わし、わしらも店内へ。
エアコン涼しい!
水がうまい!
着丼!
元味着丼! |
そして至福のひとときが訪れた。
髪ぼさぼさおじさん |
はふ~~。
ライドとラーメンってどうしてここまで相性が最高なのだろう。
幸福のスープはもちろん最後まで飲み干しますよ。
汗で体内から奪われた塩分を補給しないとね。
幸せな時間が過ぎるのはあっという間だ。
慌ただしく勘定を済ませ、再び路上に立つわしら。
荷卸峠で受けたダメージがずいぶんと回復した。
さ、走りましょう。
仁保峠にさしかかる。
ん、左手の水田の奧の山際に何か動くモノが多数・・
サ、サルの群れじゃ。
ウキー!
さっそくカメラを向けてみたけど、写らなかったなあ。
峠を下る。
前方にランドヌールの集団が。
国道9号に合流する。
みなさんと一緒になって突き進む。
山口県庁前。
サビエル記念聖堂。
吉敷。
青春の日々を過ごした場所を自転車で駆け抜ける。
もっとゆっくり来れたらいいのだけどね。
吉敷から右折して国道435号へ。
ラーメン屋の前の自販機で水分を補給する。
換気扇からスープを炊いた匂いが排出されていて、若干居心地がよろしくない。
ここから鳳翩山を越えんといけんし、文句は言っておれないか。
さすが2度目の挑戦ともなれば、ここぞというポイントは記憶している。
神社を過ぎ、だらだらと上り始める。
遅いので歩道を通るオヤジ二人。
多少路面は荒れているけど、車の心配をしないのがいいし、何より木陰成分が多めなのがいい。
大峠の上りは長い。
暑いなあ。
右手に自販機が見えた。
またまた水分補給タイム。
わしは空元気ドリンクをチャージ。
みなさんが頑張って上っているのを見送る。
みんないい顔だ。
しんどいのに好きやねえ・・。
ようやく鳳翩山トンネルに到着。
涼しいトンネル内を抜けて、美東町へ。
あ、今は美祢市か。
下り終わった交差点右手の空き地で、地元のサイクリスト集団が休憩していた。
こっちを見て、手を振って「がんばって~」と言われた気がしたので、わしも手を振って返答する。
美東町から秋芳町へ。
昨年はこの辺で大雨に降られたが、今年は曇り空。
まもなく秋吉台のとっつきに着く。
お稲荷さんを過ぎると、本格的な上りだ。
たいぎい時間が過ぎる。
こういう時間は大概長く感じる。
ようやく上りが一段落したか。
お、写真ありがとうございました!
こういう場面で応援してもらうと力になるなあ。
撮影・ryuuta19さん |
撮影・ryuuta19さん |
右手にトイレがあったので休憩。
また走り始める。
そしてカルスト台地、秋吉台の核心部の風景が眼前に広がった。
うねるように続く草原。
草原から沈み込んでいくように大きな穴がある。
ドリーネだ。
白っぽい石灰岩がそこかしこに頭をのぞかせている。
まさしく教科書に出てくるカルスト地形だ。
曇り空なのが、残念だが、絶景のど真ん中に居ると気持ちが安らいでいく。
しんどいけど、ほんとにいい道だよなあ。
駐車場を過ぎると、まもなくこの風景ともお別れだ。
下りに差し掛かる。
大きな谷を越えて、向かいの山にもカルストが広がっている。
実にダイナミックな風景だ。
本当に素晴らしい。
ぐるぐると秋吉台を下りていく。
途中、萩行きのバスが抜かしていく。
あれ?長門行きだったかな。
右手に鍾乳洞である大正洞の入口が見える。
売店やら自販機があるので、ランドヌールたち休んでいる。
あ、さっき大峠で抜かしていったグループだね。
わしらはパスする。
そろそろ休みたくなってきた。
サファリランドの前を通過。
ベンチやバス停がないか、探しながら走る。
と、見つけましたよ。
宮の馬場っていう交差点のそばに公園が。
すぐそばにため池がある。
ごみのポイ捨てが多いのが残念だが、何より木陰とベンチとテーブルがあるのが見えたのだ。
少し眠くなってきたので、大休憩を取ることにした。
おやすみなさい・・・。
素敵なベンチ |
10分ばかしで再起動した。
ここからは少し上りが続く。
分水嶺らしく峠を越える。
長門三隅への長いダウンヒルに入る。
下り基調なので、ここで時間を稼いでおきたいところだ。
田園地帯をわしたちとしてそこそこのペースで走り抜ける。
国道191号のバイパスに入る。
見覚えのある風景。
左手にセブンが見えた。
セブンに滑り込む。
午後5時5分。
出発から9時間ちょっと。
わしたちは154.9キロ地点のPC2セブンイレブン長門三隅町店に到着したのだった。
つづく。