2017年6月26日月曜日

BRM610広島 岩国・角島400km その3

午前11時59分、79.9キロ地点のPC1ローソン徳地堀店に到着。
4時間で80キロ。時速20キロはキープしているので、わしたちとすれば、まずまずかな。
ちなみに昨年より8分遅かった。

補給を済ませ、出発!
雨が降らないのはいいが、そろそろ気温が高くなってきたのがつらい。
徳地の街中を通り過ぎる。

立派な建物。さすが山口銀行

そういやPC1であったオオイシさん、徳地のラーメン屋さん行くって言ってたなあ。
時間ないからわしらは無理だけど。


ここからは荷卸峠の上りが始まる。
左手にそば屋さんがある。
ここが非常に魅力的に見える。
冷房の効いた部屋で、かけそばをずるっとやると気持ちええじゃろうねえ。
中盤になるにつれ、日差しがきつくなる。
やっぱブルベ、楽じゃないわ。

標高275メートルのピークをクリアし、ダウンヒルが始まる。
夏のダウンヒルの気持ちいいことったらありゃしない。
まもなく道の先、仁保盆地にオフホワイトのパラボラアンテナ群が見えた。
これこれ。

見えるかな?
この風景を見ると、山口に来たって実感が湧く。
道の駅を過ぎると、右手にあの有名ラーメン店「侍」が。
幸い貯金はある。
寄りますか!


きびすを返して駐車場に入る。
おや自転車が1台止まっている。
同好の士だね。
ちょうど出てきたのは、先ほどお会いしたオオイシさん。
あれ?
どうやら行こうとしていた徳地の店が閉まっていたとかで、こちらに振り替えたそう。
って下調べ行き届きすぎています!
エールを交わし、わしらも店内へ。
エアコン涼しい!
水がうまい!
着丼!

元味着丼!
そして至福のひとときが訪れた。

髪ぼさぼさおじさん
はふ~~。
ライドとラーメンってどうしてここまで相性が最高なのだろう。
幸福のスープはもちろん最後まで飲み干しますよ。
汗で体内から奪われた塩分を補給しないとね。
幸せな時間が過ぎるのはあっという間だ。

慌ただしく勘定を済ませ、再び路上に立つわしら。
荷卸峠で受けたダメージがずいぶんと回復した。
さ、走りましょう。

仁保峠にさしかかる。
ん、左手の水田の奧の山際に何か動くモノが多数・・
サ、サルの群れじゃ。
ウキー!
さっそくカメラを向けてみたけど、写らなかったなあ。

峠を下る。
前方にランドヌールの集団が。
国道9号に合流する。
みなさんと一緒になって突き進む。


山口県庁前。


サビエル記念聖堂。

吉敷。


青春の日々を過ごした場所を自転車で駆け抜ける。
もっとゆっくり来れたらいいのだけどね。

吉敷から右折して国道435号へ。
ラーメン屋の前の自販機で水分を補給する。

換気扇からスープを炊いた匂いが排出されていて、若干居心地がよろしくない。
ここから鳳翩山を越えんといけんし、文句は言っておれないか。
さすが2度目の挑戦ともなれば、ここぞというポイントは記憶している。

神社を過ぎ、だらだらと上り始める。
遅いので歩道を通るオヤジ二人。
多少路面は荒れているけど、車の心配をしないのがいいし、何より木陰成分が多めなのがいい。

大峠の上りは長い。
暑いなあ。
右手に自販機が見えた。
またまた水分補給タイム。
わしは空元気ドリンクをチャージ。

みなさんが頑張って上っているのを見送る。
みんないい顔だ。
しんどいのに好きやねえ・・。


ようやく鳳翩山トンネルに到着。

涼しいトンネル内を抜けて、美東町へ。
あ、今は美祢市か。

下り終わった交差点右手の空き地で、地元のサイクリスト集団が休憩していた。
こっちを見て、手を振って「がんばって~」と言われた気がしたので、わしも手を振って返答する。

美東町から秋芳町へ。
昨年はこの辺で大雨に降られたが、今年は曇り空。
まもなく秋吉台のとっつきに着く。


お稲荷さんを過ぎると、本格的な上りだ。

たいぎい時間が過ぎる。
こういう時間は大概長く感じる。
ようやく上りが一段落したか。



お、写真ありがとうございました!
こういう場面で応援してもらうと力になるなあ。
撮影・ryuuta19さん

撮影・ryuuta19さん

右手にトイレがあったので休憩。
また走り始める。

そしてカルスト台地、秋吉台の核心部の風景が眼前に広がった。
うねるように続く草原。


草原から沈み込んでいくように大きな穴がある。
ドリーネだ。
白っぽい石灰岩がそこかしこに頭をのぞかせている。
まさしく教科書に出てくるカルスト地形だ。

曇り空なのが、残念だが、絶景のど真ん中に居ると気持ちが安らいでいく。
しんどいけど、ほんとにいい道だよなあ。

駐車場を過ぎると、まもなくこの風景ともお別れだ。
下りに差し掛かる。

大きな谷を越えて、向かいの山にもカルストが広がっている。
実にダイナミックな風景だ。
本当に素晴らしい。

ぐるぐると秋吉台を下りていく。
途中、萩行きのバスが抜かしていく。
あれ?長門行きだったかな。

右手に鍾乳洞である大正洞の入口が見える。
売店やら自販機があるので、ランドヌールたち休んでいる。
あ、さっき大峠で抜かしていったグループだね。

わしらはパスする。
そろそろ休みたくなってきた。
サファリランドの前を通過。
ベンチやバス停がないか、探しながら走る。
と、見つけましたよ。
宮の馬場っていう交差点のそばに公園が。
すぐそばにため池がある。
ごみのポイ捨てが多いのが残念だが、何より木陰とベンチとテーブルがあるのが見えたのだ。
少し眠くなってきたので、大休憩を取ることにした。
おやすみなさい・・・。


素敵なベンチ
10分ばかしで再起動した。
ここからは少し上りが続く。
分水嶺らしく峠を越える。

長門三隅への長いダウンヒルに入る。
下り基調なので、ここで時間を稼いでおきたいところだ。
田園地帯をわしたちとしてそこそこのペースで走り抜ける。
国道191号のバイパスに入る。
見覚えのある風景。

左手にセブンが見えた。
セブンに滑り込む。
午後5時5分。
出発から9時間ちょっと。
わしたちは154.9キロ地点のPC2セブンイレブン長門三隅町店に到着したのだった。


つづく。

2017年6月18日日曜日

BRM610広島 岩国・角島400km その2


6月10日(土)午前7時前。
わしとケーキさんは、朝日に照らされた岩国市由宇町の潮風公園みなとオアシスゆうにいた。
カープのCを想起させる弓状の人工海浜で、夏場はにぎわう観光地である。
とはいえ、この時間、この時期は人影もまばら。
今回の400ブルべに出走しようというヘンタイさんばかりが目立つ早朝なのであった。
しかしこの書き出し、昨年のBRM702とほぼ同じ。
物書きについては進歩がないようで。

1か月ぶりの人や久しぶりの人たちとあいさつを交わす。
記念撮影を手伝ったりとか。

team-Oのみなさん、今回は一大勢力でした。
今回は関西方面からの遠征組もいらっしゃったようで、ツイッターでつながっているオオイシさんとも初めてお目にかかったのだった。
に、しても「ブログ読んでいますよ」と言われると、うれしいような照れちゃうような。そしてサボれないなあと少々の重圧を感じたりもして。

山口在住のかっとび王、fuk@さんともあいさつができて、ちょっとうれしかったのでした。
ま、fuk@さんと遭遇できたのは、出発地点が最後でしたけどね(>_<)

0730からカタヤマさんのブリーフィングが始まる。
昨年の702と同じコースでもあり、淡々と進む。
クイズポイントの角島灯台の答えが、早々に分かってしまったのは秘密ですいね(←山口弁)。
今回は400の長距離だけど、女性の参加者が非常に目立つ。
ちなみにどのお方にも付いていけなかったのも、これまた秘密ですいね。

リザルトによると、エントリー48人中出走が33人。
梅雨時期の開催となったが、天候はなんとか持ちそう。
同じ日に高宮出発の400キロも開催されていたのだが、あちらは少数精鋭だったようだ。

今回の相棒はいつものウノさん。
サドルバッグをオルトリーブにして軽量化を図った。
バッグの上に、ストクルのジャケットを結わえ付けてある。
夏場ですからね。

モンベルフロントバッグには補給食のおむすび、シャモアクリーム、モバイルバッテリーなどを収納。
ミノウラのスペースマウントにはルート案内用のeTrex20とVolt300を2灯、600ルーメンのライトRAVEMEN PR600を装着する。
この配置は今回、何度か走行テストをして、使える水準にもっていった。
トップチューブバッグにはトレイルミックスを入れて、走りながらでもつまめるように。
お馴染み相棒のケーキさんも通勤用のコーダさんに新兵器を投入してきた。
新型Tiagraの34スプロケ! 夢の1対1を採用。

夜道を切り裂く頼もしい奴、キャットアイのVolt1600も導入し、ハンドル部分に艦橋を形成したのだった。

ツインライトが放つ光芒は、さながら宇宙戦艦アンドロメダの拡散波動砲のようでもある。
おれの尻を存分に照らしあげてください。
駐車場の出口でたたずみ、午前8時、スタート!

撮影・カタヤマさん
行ってきまーす!

撮影・カタヤマさん

撮影・カタヤマさん

撮影・カタヤマさん
まずは国道を北上。
ゴール地点のコンビニを右手に見つつ、進む。
由宇の街中。
そろそろ左折のはず。
とeTrex20を見ると、道案内のピンク色のラインが表示されていない。
あれ?出発前にセットしたのに。

たちまち由宇川沿いを左折する。
走りしながらeTrex20を操作して、軌跡管理から今回の軌跡を選ぶ。
よし、なんとか道案内を再開した。
ルート上にピンクの線が表示された。
これで一安心だ。

由宇川沿いをさかのぼっていく。
集団だ。
これだけたくさんの人と一緒に走れるのは、これが最初の最後になるだろう。
信号で止まる。

今回ソロ出場のモリワキさんが「eTrex大丈夫でしたか」と聞いてくる。
モリワキさんのeTrexもガイドが止まったという。
ぼくも全く同じ状態だったので、これはeTrexの癖なのだろう。
スタート直後にゴール地点のコンビニを通過したので、そこをゴールと判断し、道案内が終了したのではないだろうか。
どうやらケーキさんも同じ症状になったらしい。
PC1で会った参加者さんも同じ症状だったようなので、わしの解決策を教えてあげた。
スタート直後にゴール地点のそばを通過するコースの場合は要注意じゃね。

由宇球場付近の山越えが始まる。
みんな軽々と上っていく。
わしもついていこうとするが、心拍が150以上に上がっている。
あ、やめとこ。
脚を緩める。
みんな続々と追い抜いていく。
すごいなあ。速いなあ。




由宇球場を左手に見ながら、坂を上る。
小さな峠を越え、玖珂盆地にダウンヒル。
穏やかな田園地帯が広がる。


この辺りでご一緒したのが、大阪からの二人組。
今回の旅で、恐らくほぼ同じペースで走っていて、ゴールまで一緒になったのだった。

周東町の街中をすぎ、山へと向かう。
おなじみ姫路城の模型を過ぎる。

川沿いの木々に覆われた道を行く。
むっちゃ気持ちいい。
ずっとこんな道ならいいのにね。

川沿いの道が終わると、おなじみ獺祭のビルがドーンと。
大阪の二人組は「お土産にします」と立ち寄りに行った。
こういうのもブルべの楽しさだよね。


わしたちは目もくれず、坂を上がっていく。
ここからしばらく上りが続く。
まあのんびりいきましょう。

山の中に美しい棚田が広がる。
よく手入れされていて、見ていて気持ちいい。
農家の人たちが手入れされている。
目が合ったので、あいさつした。

なんとか最初のピークを過ぎる。

坂を下る。
ここからは周南の高原地帯を行く。

アップダウンが続き、なかなかしんどい。
前に自転車が見えるけど、なかなか追いつけない。

ようやく島地川ダムが見えた。

工事信号でストップ。

ダムを渡る。


しばらくはダウンヒルが続く。

徳地の田園地帯をひた走る。
風は強いが気持ちいい。

身体を倒してTTポジションで走る。
巡航速度が1,2キロ上がるのがわかる。
空気抵抗ってすごいんだね。

そして午前11時59分。
79.9キロ地点のPC1ローソン徳地堀店に到着したのだった。


つづく。