2017年7月31日月曜日

BRM722広島 高宮300km 災害による統合ルートその2

というわけで、ブルベ「真夏の夜の夢」、7月22、23の両日にあったBRM722広島 高宮300km 災害による統合ルートの詳細レポート行っちゃいます。


今回の発着点は安芸高田市八千代町にある土師ダム湖畔にある「はじ丸館」。
土師ダムといえば、桜の名所で、広島市近郊の住民にとっては身近なドライブスポットだ。
はじ丸館はその一角にある。


今回のブルべは300キロのオーバーナイト。
午後6時出発ということなので、午後5時には現地入りしたい。
ところが今回、5時10分ごろの到着になってしまった。
なぜか。
西風新都の自宅から可部在住のケーキさんを拾って向かったのだが、可部で重要なことに気づいてしまったのだ。
「わし、ボトル忘れとる・・・」
しまった。出発前に少しでも冷やそうと、冷凍庫に入れたのが失敗だった。
そして、そのボトルを出すことなく、家を出てしまったのだ。
ずず~~ん。
沈む心。
下がるテンション。
「ケーキさん、可部には自転車屋さんはないんかいの?」
「ありますけど、開いているかどうか・・・」
「まあ、行ってみようや」
1階が散髪屋の建物。
駐車場の裏に回ると、サイクルスタンドがあって、MTBが駐輪している。
「開いている!」
どうやら店主さんが趣味でやっているようなお店らしく、ラッキーなことらしい。
靴を脱いで、2階に上がると、こじんまりとした店舗が。
そして幸いにもボトルが。
さっそく2本購入。
不幸中の幸いだった。
すっかり機嫌を取り戻したわし。


北へ車を走らせる。
ばたばたしたが、なんとか17時30分からのブリーフィングに間に合った。
ええ感じ。シュッとした人たちはカッコええ。

よそ見するマン

説明聞くマン



おなじみのみなさんとご挨拶。
ダンシングオールナイトならぬペダリングオールナイトを楽しもうという物好きさんが47人も出走。
女性は2人だったかな。
説明はシンプルに。

ケンセーさん、ツネさん毎度!


毎回、この時間がたまらなく好きだ。
近づく出走タイム


おかげで、eTrexのリセットをすっかり忘れてしまっていたのだが。。
ああ、阿保や


あ、今回の装備ね。
前回の400キロに準じているけど、雨具は持たなかった。
きょうの気温と天候なら、少々雨に降られても問題ない。
いつもと違うボトルたち


そして午後6時、自転車が好きすぎる、みなさんによる「真夏の夜の夢」が始まったのだ。


夕暮れの中をそろそろと走り出す車列。
わくわくするなあ。



きょうのわしたちは白色のTBCジャージ。
真夏なので、黒っぽいものより涼しいだろう。
それにコースにTBCの地元、三次が含まれているしね。


ダム湖を渡る橋を通る。


湖畔を一列になって進む。
みなさんいいペースだ。
前に付いていこうと思えばついて行けるのだけど、追い抜く車のために意図的にスペースを取るようにした。


湖畔が終わり、千代田へ向かう。
川沿いの道路はほぼ平坦。
道路改良工事も終わって、走りやすい。
夕日に向かって進むトレイン。
絵になるねぇ。


千代田の交差点を右折する。
国道261号を行く。
そろそろ路面が荒れてきた。
さっきからライトとサイコンを取り付けているミノウラのスペースマウントが、すぐにゆるんで頭を下げるのだ。

路面からの小刻みな振動が響いているのだろう。
と、思ったら後ろから何かが落ちた音が聞こえた。
なんや、なんや。
ケーキさんのeTrexだったか、Volt1600だかが、やはり振動で落下したようだ。


道ばたに停める。
わしも折角の機会なのでツール缶から工具を出して、ナットを締め増した。
これ以降、ゆるむことはなくなった。
走り出す。
国道261号から左折。
国道433号へ進む。
石見街道というらしい。
初めて通る。


じわじわとした上りが始まる。
夕暮れの田園風景。


気温はやや下がってきたが、身体にへばりつくような湿気があり、さわやかな感じにはほど遠い。
この夜は結局、ずっと湿度が高いままで、汗が乾きにくく、過ごしにくい条件だった。
ぶつぶつ文句は言ってみたモノの、夜間は日中よりはましなわけで、涼しいうちに距離を稼いどきたいな、とずっと考えていた。
ま、これはみなさん同じだったようで、いつになく早いペースで進んでいたようだ。


路面がやや濡れている。
ちょっと前まで雨が降っていたのだろう。
川の水量が増し、濁っている。


じわじわとした上り。
夜のとばりが下りてきた。


600メートルほどの峠に達する。
心拍数は150前後。
けっこう高目だ。
わしとしては頑張っている。


ここから高原地帯に入る。
上ったり、下ったりしていたら、見覚えのある場所に出た。
浜田往還でおなじみ、国道186号の交差点である。
いつも上がってくる王泊ダム側への道は通行止め。


温井ダムの上が昨年から通行止めになっているからね。
このまま浜田へ行こうにも、先日の大雨で大佐山から波佐への下りで、崩落しており、こちらも通行止めになっている。


今回のブルベ、当初は高宮を発着点とする同じコースの右回り、左回りの二通りで企画されていた。
しかし、発着点の高宮の温泉施設が行事で使用不能になり、発着点が土師ダムに変更され、それに伴いコースも変更。
その後、7月上旬の大雨で予定していたコースが通行止めになり、さらにコースを変更。左右回りを左回りだけに統一して、実施されたのだ。
AJ広島のスタッフの心労、いかばかりであったか。
開催にこぎ着けていただいて、本当にうれしい。


芸北の高原地帯を行く。
空を見上げる。
湿気が多いせいか、けぶっていて星がよく見えない。
せっかくのナイトライドなのに、これは残念だったなあ。

自販機があったので停車。
ドリンクを補給する。
カエルものどが渇いているのか。
リアルゴールドがお好きケロ?


闇に沈んでいるが、見覚えのある風景の中を行く。
アップダウンは身体が覚えている。
気がつけば芸北の街中に。
昨年の600で宿泊した素敵なホテル(バス停)があるけど、チェックインにはまだ時間が早い。
国道186号から松原方面へ左折する。


淡々と進む。
星は見えないが、木々の上のほうをホタルがふわふわと飛んでいる。
前に二人組が見えた。
おや、見覚えがある。
一人は女性か。
チエさんじゃな。

春のしまなみ200でも走られていた。
トライアスロンのリレーにも挑戦している広島のスーパー自転車女子の一人だ。
そして、わしより確実に速い(^^;)
今回の300もわしらより約1時間早い16時間台でゴールされていた。
さらにもう一人のピナレロ女子は15時間台でゴールしていたという。
すごすぎる。


松原の交差点を右折する。
国道191号。
ここから深入山への上りが始まる。
聖湖キャンプで何度も訪れたことのある道だ。


じわじわとした上りが始まる。
右手に釣り堀がある。
左手に真っ赤な照明が怪しい雰囲気を放つお好み焼き屋さんが。

おいしいという話も聞くが、まだ行ったことはない。
こんな山の中でもお客さんは来るのだね。
チエさんたちがだんだん離れていく。
さすがの健脚。

そろそろ深入山。
左手に例のお待ちかねポイントが。
チエさんたちに付いていきたい気もあるが、ここは一休みしましょ~。
聖湖キャンパーおなじみのわき水「深命水」である。
午後9時過ぎ、わしとケーキさんはここで休憩したのであった。

つづく。

2017年7月26日水曜日

BRM722広島 高宮300km 災害による統合ルート その1

どうも、たっかんです。
梅雨明けしたけど、ほんまかいなって感じの天候続きですな。
さて、7月22、23の両日に開催された「BRM722広島 高宮300km 災害による統合ルート」ですが、無事に認定完走いたしました!
これで今季もSRをゲット。
ブルべな人のノルマ?を達成できました。


さて今回のBRMですが印象的だったのが、全体のペースの速さ。
ま、もともとギリギリ隊のわしには関係ないのですが・・・
夕方6時出発、翌日の午後2時締め切りというスケジュールゆえに、昼前の涼しいうちにゴールしたいという心理が働いたのかな。
前半飛ばす方が多かったのでしょう。
そして夜明け以降も曇りがちで、湿気は高いものの気温が上がらず、比較的楽に走れた。
ここがみなさんの快走につながったのでは、と憶測するわけであります。


ここで簡単に今回の300キロをおさらいしましょか。
午後6時、夕暮れの土師ダム湖畔を出発。



闇に沈んでいく西中国山地を越え。

虫たちと戯れ。



ほぼ100キロ地点のPC1に到着。


はるか水平線に漁り火瞬く日本海沿いを力走。


いにしえの歴史を刻むドライブイン日本海の自販機うどんは売り切れ。


途中、高級ステーションホテルに投宿。


暴走トラックの恐怖に怯えつつ大田へ到着。


大田のPC2では友人の手厚い歓待を受け、元気100倍に。


夜明けの江の川沿いを三次へと向かう。


途中、何度か寝落ちして。



三次は巴橋のたもとのPC3に到着。


高宮方面を抜けて。


最後のいやーな坂を上って。


土師ダムに帰る旅でした。


タイムは17時間40分。


20時間の制限時間まで2時間20分余しは、AJ広島ギリギリ隊のわしとしては上出来ですわ(^o^)
真夏の夜は蒸し蒸し。
オヤジ汁に溺れそうでした。
今回も楽しくしんどい旅を満喫しました。

やっぱ楽なブルべはないわけで。


ということで、次回からは詳報です。
しばしお待ちあれ。

つづく。

2017年7月21日金曜日

BRM610広島 岩国・角島400km その8(完)

午前7時53分、364.7キロ地点のPC5セブンイレブン光市室積新開店にようやく到着したギリギリ隊の二人。
締め切りの8時20分まで、わずか27分。
まさにギリギリである。
お疲れサマーである。
さっきの下松のコンビニで寝過ごさなくてよかった。


と思っていたら、序盤の獺祭の工場あたりでご一緒した、大阪からの二人組と久方ぶりの遭遇。
無事、獺祭の直営店で発送を済ませてきたそうで、何よりです。
出先の名物を買うっていうのも旅の楽しみだよね。


このPCさえ越えれば、あとは平地を40キロほど。
普通に走れば2時間で着ける。
締め切りが11時なので、余裕だな。
しかし時速15キロというブルべスピードの絶妙さよ。
ギリギリ隊員にとっては、厳しくもあり、楽でもあり。


15分ばかし休み、最後の補給を済ませて出発。
今回も最後まで食欲が落ちなかったのは、うれしいところ。
もっとも多量のスイマーさんの前にはなすすべもなかったが。
国道188号を南東へ行く。
室積の交差点で左折。
ひたすら走ればいい。



右手に瀬戸内海が広がる。
海沿いの道を行く。
この辺に来ると、もう眠気はどこかに隠れてしまった。
ゴールだけを考えて、ペダルを回す。
20~25キロのペースだ。
疲れているが、足はなんとか回せる。


田布施を抜けて、柳井市街地に入る。
時刻は午前9時。
ゴールまであと20キロ。
このペースで頑張れば10時までにゴールできるんじゃね?
欲が頭をもたげてきた。


ケーキさんにもその旨伝える。
オラ、ちょっぴりやる気が出てきたぞ。


去年の400、柳井ではヘロヘロだった。
足を使い果たしてしまい、ペダルのビンディングを外すのにも苦労したほどだ。
その教訓で、今季からペダルをSPDーSLから、より軽い力で外せるSPDに変更。
ペダリングも回すペダリングに変更した。
その成果が実った。
柳井の河口にかかる橋を渡る。
曇り空でそれほど気温が高くないのが助かる。
このまま天候、持ってほしい。




大島大橋が見えてきた。
大畠の街を過ぎる。
軽いアップダウンをこなす。


大島大橋を通過。
岩国へ向かう。

よく見知った風景の中を行く。
荒れた路面が歓迎してくれる。
うれしくないが。


出発地点の潮風公園みなとオアシスゆうを右手に見ながら、走り去る。
陸橋を越える。
右手にゴール地点のセブンイレブンが見えた。
車の交通量が多いので、信号が変わるのを待って、道路を横断する。


ケーキさんと店内に入る。
いつものノンアルを購入。
時刻は午前9時46分。
ゴール。
400キロの旅が終わった。
今回もなんとか走りきった。
睡魔との闘いに打ち勝った。
良かった・・


店舗前では一足先にゴールしたモリリンさんが撮影サービス。
わしたちも他のランドヌールさんに撮影してもらった。ありがとう!


歓談を済ませ、みなとオアシスゆうに戻る。
カタヤマさんに手続きをしていただき、今回のBRMは終了だ。

27時間のところを結局、25時間46分。
昨年よりも4分遅かった。
今回のブルべ、エントリー48人中33人が出走。
完走25人中、タイムは後ろから3番目だった。


ギリギリ隊の面目躍如である。


いやあ、実にしんどい400キロでした。
5月に600キロ完走した経験を持ってしても、別のしんどさがあった。
今回、猛威を振るったのが睡魔だ。
何回も書いてきたが、これに尽きる。
BRMを快適に走るためには、前日からの節制が欠かせないと改めて思ったのだった。
ただ、ダメダメ一辺倒かというと、そうでもなかった。
無理せず脚を温存するペダリングを心掛けていたせいで、昨年悩まされた脚攣りに襲われることもなかった。
これまでの蓄積が生かされたと思いたいオヤジであった。


と、いうわけで7月22日は、BRM722高宮300キロの出走である。
これを完走すれば、今年のSRは確定する。
先日の豪雨の影響でコース変更となり、右回りに統一されたものの、夜を徹して走るナイトライドブルべである
そして正真正銘の真夏ブルべである。
夜明けからの猛暑をどう耐えていくかが、ポイントになると思われる。
ケーキさんと、300キロの旅を楽しもう。


その上で、あえて書く。
さあ、次はどこへ走ろうか。と。
〆は周一のつけ麺で。うんまい!!



終わり。