2017年7月8日土曜日

BRM610広島 岩国・角島400km その5




午後7時56分、角島灯台に着いた。
12時間かけてほぼ200キロ。
最近、このペースが定着してる(^-^;
このペースのまま行ければいいのだけど。
ここはクイズポイントなのだが、昨年来ていたので、答えを覚えていたという。
あ、答えは「会」ね。
ま、せっかくなので証拠写真を撮る。
昨年のBRM702より暗いなあ。


昨年はがっつり休んだけど、今回は10分ほどで走り出す。
背中に突っ込んでいたペットボトルを自販機のゴミ箱に捨て、身軽になった。
ライトをフル点灯した。

宵闇がどんどん下りてくる。
後続のランドヌールたちとすれ違うとほっとする。


再び角島大橋を渡る。
闇の向こうにオレンジ色の照明が続いて、橋の行く先を示している。
非日常的な風景なのだが。


が、昼間のブルースカイ&ブルーシー状態でぜひ走ってみたいものだ。
何度でもいいたい。
本土に着く。
右折する。
アップダウンをこなし、間もなく国道191号に合流する。
特牛のまちに入る。
二つある特牛の交差点をうち、二番目を左折し、191号から離れる。


ここから上りが始まる。
美祢までの田舎道が始まる。
昨年はここで足を攣ってしまって大変だったわ。
その前に道端に自転車を止め、補給休憩。
進んでしよう!ごみ拾い

むすびを食べて、飲み物を飲んで。
さ、行くか。
じわじわとした上りだ。


脚に負担をかけない走り方をしているので、今年はそれほどの坂に感じない。
軽いギアに落として脚をできるだけ回す。
速くはないけど、貧脚がオヤジが走り切るにはこれしかない。


まもなく、坂を上り切った。
しばらくは丘陵地帯を上ったり、下ったり。
工事信号で止まったり。

このあたり、昨年よりもいいペースで走っていたと思う。
昨年は自販機を探しながらだったが、今年もこの辺にそんな文明の利器がないことは元より承知の上。
そう思うと、なんてことはない。


暗闇の道を延々と走るわしたち。
暗闇の中を走っていると、視覚が制限されるためか、嗅覚や聴覚が敏感になる。
木々のそばを走ると、花の甘い香りがする。
カメやカエルが路上で車に踏みつぶされ、異臭を放っている。
田んぼのそばを走ると、水のような泥のようなにおいがする。
左右からはカエルの鳴き声がサラウンドで迫ってくる。

と、目の前の道路を横切る光の点がいくつかが見えた。
結構なスピードで不規則に左から右へと流れていく。
!鹿だ。
1頭か2頭だったか。
行く先を通りすぎて、右手の水田か空き地に入ったようだ。
ただ、右手でガサガサという音がついてくるのが分かる。
こっちに出てくるなよ~。
ぶつかったらシャレにならんよ~。
飛び出してくる気配はない。
なんとか大丈夫だった。
助かった~。
ケーキさんに伝えるが、どうやら鹿の姿は見えてなかったらしい。
「可部じゃあ、しょっちゅう見るし、珍しくない」
可部の自宅まで、深夜のジテツーをこなすケーキさんのつれないこと。
わしの感動というか、サプライズを全く共有してくれないのだった。


下関市が終わり、ようやく美祢市境を越えた。
「ようこそ交流拠点都市 美祢市へ」の看板が、ライトに反射して闇に浮かび上がる。
いつもながら、どんな特徴を持った都市なのか、さっぱり分からない。


自販機で休む。
さっき抜かした2人組やMTBさんが抜かしていく。
抜きつ抜かれつである。


いつもの刑務所前を通る。
右手の居酒屋には赤提灯が灯っている。
いっぺんでいいからあの店に寄って、生でもあおって、刑務官たちの愚痴に静かに耳を傾けてみたいものだ。


坂を下りると、美祢の町が見えてきた。
市街地を抜ける。
さすがに夜11時ともなれば、宇部興産の工場群は見えない。
午後11時6分、252.5キロ地点。

PC3のローソン美祢インター店に到着したのだった。
つづく。

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