2017年8月28日月曜日

BRM722広島 高宮300km 災害による統合ルートその6(完)

常清の川の駅でしばしの惰眠をむさぼったわしら。
近所のじいちゃんたちのがなり声をBGMにしばしの休息だ。
ケーキさん沈没

起きた!
残り50キロちょっと頑張って走ろう!
と、江の川の対岸を走る三江線に、三次行きの2両編成の列車が走っている。
三江線も来春のラストランまで頑張っている。
わしらも負けられないな。
列車に向かって手を振る。
三江線さん、乙です!


ピーという警笛が帰ってきた。
うれしいなあ。笑みがこぼれた。


午前8時半過ぎ、三次へ走り出す。
空は曇り。
晴れなくて助かった

晴れて暑くなるかと思っていただけに、これはうれしい想定外だ。
残り50キロだから、このペースなら午前中にはゴールできそうだ。
もうちょっとじゃ~

国道375号はほぼ平坦。
この辺りから道が狭いところが数カ所ある。
拡幅工事が徐々に進んでいるようなので、数年後には最高に走りやすいサイクリングロードになるだろう。
人生くねくね

そういえば思い出した。
粕渕を出て間もなくのトンネルの出口付近で猫の轢死体を見たのだ。
猫は何を考えていたのだろう。
彼又は彼女の猫生はどんなものだったろう。
人の物差しで測るのは変かもしれないが、充実していたのだろうか。
幸せだったのだろうか。
冥福を祈った。


わしの人生もどこで終わるかわからない。
ならば、充実した時を積み重ねるしかない。
夜通し300キロを走るのも、楽しい挑戦の時間だ。
今、ペダルを回している時間は間違いなく充実した時間だ。
こんな時を少しでも続けよう。悔いのないように。


山が低くなり、景色が開けてきた。
三次が近づいてきたのだ。
江の川の支流の神野瀬川を渡る。
そろそろ54号線

おや、見知ったジャージが…
タロンさん!
迎撃感謝です。
おつかれでーす!(撮影・タロンさん)

って、広島市内からランドヌールを迎撃しつつ、375号を走って粕渕まで行ったとか。
日帰り235キロ!
これまたすごいライドです (^'^)


タロンさんに別れを告げ、54号に右折。
行ってきまーす(撮影・タロンさん)

しばし土手を走って左折。
橋を渡って三次の街中に入る。


午前9時34分、267.83キロ地点のPC3セブンイレブン巴橋西店に到着!
クローズが午前11時54分だから、貯金は2時間20分。
増えもせず、減りもせず。
まあ、ここまで来たなら時間内完走は問題ない。
たちまち補給である。

と、T代表が滑り込んできた。
今回はたっぷりと休憩を取って走っているようで、まさかギリギリ隊と同じペースになるとは・・ちょっと驚いたのだった。


次々と走りこんでくる自転車乗り。
セブンのオーナーさんが何事かと思ったらしく、お話に来た。
T代表が事情を話すと、いたく喜んでおられて「また使ってください」と熱いエールが。
ま、50人前後がそれぞれ500円前後は購入していくのだから、そこそこの売り上げになる。
好きでやっていることだけど、少しでも喜ぶ人がいるってことがうれしいよね。

20分ほど休み、最後の補給を済ませて出発!
間もなく三次のシンボル巴橋だ。
寒波がくると定点カメラで中継される橋

渡ったらすぐに右折。
市街地を抜け、橋を渡り、54号線に合流する。
しばし走って右折。54号線を離れる。
ここで道を間違えそうになった。


ここからは中国道と並行するように南西方面へ進んでいく。
丘陵地帯なので、上ったり下ったり。
それほどきつくないのが救いだね。


なのだが、さっきから背後で妙な空気圧を感じる。
ニュータイプのわしにはわかる。
この気配はT代表か!
来たなプレッシャー!
速い人に付かれているので、手が抜けない。
いや、足が抜けない。
なんか先生に見られながら宿題やっている感じ (^_^;)
おかげで終盤怠けることなく、回し続けることができました。
ありがとうございますwww
来たな!プレッシャー!!


山口から来たK野さんもピタリ。
毎回思うんですが、後半ほぼ同じペースになっちゃいますよね。
示し合わせているわけでもないのに不思議だ←ギリギリ隊なだけ(^_^;)
たかみや湯の森は近いぞ


見覚えのある風景を走っていく。
土師ダムの最後の上りの前にある峠。
ついに痺れを切らしたT代表が先行する。
さすが、いい下半身ですのう。
むきむきふくらはぎ


普通に走られると、とてもついていけませんでした。
坂を下る。
右折する。


ここからしばらくだらだらとした上りが続く。


整体小宇宙(コスモ)だと・・・
もしかして聖闘士星矢御用達なのか。
「君はコスモを感じたことがあるか?」って、そんなんないし。


途中、左方向に進む土師ダムの看板があった。
可部住民で、この辺に土地勘があるケーキさんは「あっちを通れば近いのに~~」と歯噛みしていたという。
これ以降、彼のモチベーションはだだ下がりとなってしまったのだった。


じわじわと離れていくケーキさん。
じわじわと上るわし。
ようやく坂が終わった。


土師ダムへ駆け下りる。
そして出発地点の、はじ丸館に到着!
たちまち2階に上がって畳部屋に入る。
エアコン超涼しい!
ただいま!(撮影・こなきさん)


K大先生、カタマヤ前副代表、先にゴールしたこなきさん、モリリンさん、ツネさん、ケンセイさんたちの姿も見える。
手続きを済ませた。
到着は午前11時40分、所要時間は17時間40分だった。
結局、貯金はずっと2時間20分のまま。
前半稼いだけど、後半は15キロのブルべおぢさんと一緒に走ったのね。
再び外に出て、ケーキさんをお出迎え。
お帰りなさ~~い。
撮影隊ありがとうございました!

おかえりなさ~い


ケーキさんも受付を済ませ、二人で謎のポーズ!
いえーい!


やあ、今回もよく走ったわ。
ギリギリ隊にしてはいいペースではないか。
気温が比較的低い午前中にゴールするという目的も果たせたし。
満足、満足。


そして今回の300完走で、今年も昨年に続き、SRの認定条件を得ることができた。
3月の200から始まって、5月の600、6月の400、今回の300を無事に走り抜けた。
よくやった。
そして一緒に走ったケーキさんも当然SR当確に。
おめでとうございます。
お互いによく頑張りました。


AJ広島の皆さま、お世話になりました。
一緒に走ったランドヌール、ランドヌーズのみなさま、ありがとうございました。
そして、お稲荷さんを差し入れてくれたウメさんに深甚なる感謝を。
本当にありがとう


まだまだ自転車の旅は続きます。
ゆるゆるとペダルを回すとしましょう。
さあ次はどこへ走ろうか。

(おわり)

2017年8月22日火曜日

BRM722広島 高宮300km 災害による統合ルートその5

午前4時56分、199.29キロ地点のPC2ローソン大田宮崎店に到着したわしたち。
クローズが7時16分なので、2時間20分の貯金がある。
波子駅でのんびりした割にはええんでないの。


そして、そこで待っていたのは、地元の友人ウメさんでした!
そしてさらにうれしいことに、ずいぶん前を激走してはるはずのこなきさんも。
あれ、あれ~。


どうやら、わしたちを待っていてくれたようで。
かな~り長く待たせてしまったようで(汗)
ほんま亀ですんません。
わしら的には、できるだけ頑張って走ったのですけどね~~。


楽しいひと時。
ウメさんを写真に撮ろうとすると、なぜか背中を向けたがる癖・・
なぜ?
うん?このジャージは…
どうやら地元石見は益田市で9月3日にあるイベント、益田INAKAライドをPRされているらしく('ω')


今年の受け付けは終了していますが、石見空港を走ったり、100キロ信号がなかったりというアンビリーバボーな環境でライドを楽しめるとか。
いろいろと楽しいイベントのようなので、来年以降みんなチェキラだぜ!


と、いうことでウメさんの料理した稲荷寿司をいただく。
塩味と酸味とが疲れた体に染み渡る。
さすがプロの仕事。
うんまいのう。
遠慮なくいただいてしまった。
本当にありがとうございます。


そうこうしている間に、こなきさんは出発。
実は大田の地で1時間半も待っていただいたのですね(こなきブログ参照)。
本当にありがと~~。



夜が明けていく。
わしらも補給を終え、旅に出ることにする。
大田ありがと~~。
ウメさんありがと~~。
また一緒に走りましょう!


ウメさんに見送られて、出発する。
石見グランフォンドで見知った交差点を過ぎる。
きょうは方向が違う。
国道375号を三次市方面へ向かってひたすら進むのだ。


次第に明るさを増す東の空。
今のところ薄曇り。
晴れたら暑くなりそうだなあ。


当面の目的地はおなじみ美郷町の粕渕だ。
ここから三次までのルート上、唯一のコンビニがあり、立ち寄ることが推奨されている。


じわじわと上る。
道は広く、車が少なく走りやすい。
歩道は結構広い。
車が多い場所では歩道をのんびり走るケースがままあるが、その必要は感じない。
もっとも。メンテが行き届かないのか、草木が覆っていて走りにくそうというのもある。
午前6時過ぎ、240メートル程度の小さな峠を越える。


美郷町に入る。
出発からほぼ12時間。
走行距離は約210キロ。
トンネルだ。あそこを抜けると、間もなく粕渕だ。

ローソンポプラに到着!
PC外のコンビニだが、立ち寄る参加者が多い。

わしらも補給する。
店のウインドーはびっしりと結露している。
湿気の高さがうかがいしれる。

ここのローポプは自転車用スタンドを常駐しているのがうれしい。
もっともシートステー、チェーンステーに引っ掛けるタイプなので、どう使うか迷ったのだけど ^^;


10分ほど休んで走り出す。
トンネルを抜け、三瓶山への登り口を過ぎる。
石見グランフォンドや昨年の高宮200…わしらにとってはおなじみの場所である。



浜原ダムのバックウオーターを右手に眺めながらの快適コースが続く。

しばらく走るとケーキさんがスイマーの来襲を告げた。
危険が来る前に対策をしないと。
左手にバス停らしき小屋があった。
寄ろう。
美郷町はカヌーのまちなので、バス停もカヌーのデザインがしてある。


ただバス停は横になれるほどの空間はなく、ふるぼけたベンチがあるだけ。
見上げると、隙間から空の光が差し込み、小屋の隅はクモの巣が張っている。
ぜいたくはいえない。
がっくりと脱力するケーキさん。



わしはそこまでもなかったので、この時間を利用してオークリーFLAC JACKETのレンズを夜用のクリアから昼用のPRISMロードに交換する。
このレンズが今回のブルベ用に投入した秘密兵器だったのだ。
実のところ、曇りがちな天候のおかげで、新兵器の恩恵はそれほど感じなかったのは何の皮肉だろうか。


10分ほど休んで走り出す。
午前7時過ぎなのでバスが来なかったのがこれ幸いでした。


この辺り、あまり記憶にない。
多分淡々と走っていたのだろう。
周囲の風景も代り映えしないし。
ところどころにあるバラエティ豊かな橋たちが心を和ましてくれる。
この道を通る時の楽しみだね。





今回は道の駅のグリーンロード大和は、今回パスしたかな。
まもなく、375号は江の川沿いを外れ、内陸に向かう。
登坂が始まる。
といっても大したことないけど。
島根県と広島県の県境にある両国トンネルが現れる。

3233メートルと長い。
そして中はべらぼうに涼しい。
今回はトンネル内がウエットで、霧が生じるようなコンディションだった。
まあ、涼しいのが救いだ。
ガーミンさんによると、それまで25度前後だったのが、トンネル内は21度前後の涼しさ。
こりゃあ楽だわあ。


トンネルを過ぎた。
広島県側に入る。
だんだんと暑くなる。
まもなく、川の駅常清に到着した。
ガーミン読みでほぼ250キロ地点。
時刻は午前8時20分。
わしも眠たくなってきた。
一休みしましょう。
近くのテーブルでは地元のおじさんたちが、朝っぱらからトークをぶちかましている。
「うるさいなあ」と思いつつも、アウェーのわしらはおとなしく、自販機横のベンチに横たわり、わずかばかりの眠りに落ちたのだった。


つづく。